ボイス 受講生の声
VOICE vol.85
牧野 彩子 Ayako Makino 2010年中村教室入学 / ゼミナール在籍

写真を始めるきっかけはなんですか?

 

旅好きであることから始まっていて、旅行してはなんとなく写真を撮るということを学生の頃からしていました。

もともとは旅好きな友達があちこちに行っているのを見て最初は物好きだなぁなんて思ってたんですけど、たまたま自分も行ってみたら面白くなっちゃって。見たことない景色や人や文化の違いとか、どんどん次の新しいものを見たいってなっちゃって、バックパッカーをやってました。4、5ヶ月くらいヨーロッパ、東欧、北アフリカ、東南アジアみたいな感じで何十カ国かをまわったこともあります。

旅行中はいつもカメラを持ち歩いていました。写真の良し悪しはわかりませんが、撮ること自体は好きでした。自分が写真に入るのが嫌なので、完全に風景写真になるんですけど、その写真はそこそこキレイだし私の思い出だからそれはそれで良いんですけど、なんだかガイドブックの劣化版を撮っているだけのように感じてしまって。よし!一度ちゃんと写真を学んでみようと思ったんです。

 

それで中村教室に来たんですね

 

ネットで社会人向けの写真教室を検索しました。その中で中村教室のホームページをみつけて、説明会に参加したんです。その時話をされた中村先生からすごく写真が好きな感じが伝わってきたので、他もところも見ましたが、この先生の教室なら良さそうってことで通い始めました。

 

入門コースに入ってみてどうでしたか?

 

それまで撮っていたこととは違うことをやるのだと思っていたから、特に何も考えずに教室で教わるまま素直に撮っていたつもりなんですが・・気づいたら“枯れ、錆び、壊れ”を追ってる枯れ専になってました。以前の私の写真を知ってる人が今の写真を見て、どうしたの?大丈夫?って心配されちゃったこともあります(笑)

あと入門コースの一番最後でやる「人物」の撮影は大変でした。もともと人見知りで、人が苦手な方なので。緊張するし、向き合って撮るなんて照れるし、相手に気を使うしで、自分の親を撮るのでも相当疲れました。大人になってますます世界が広がって、仕事でも初めましてというのは多いのですが、新しい人と出会うのは正直得意じゃないですね。だから一人旅したり、ひとりで気楽にできるから写真を撮っているのかもしれません。

 

 

 

 

旅をしながらの写真が多いですか?

 

そうですね。日常の環境を離れた時に撮りたいという気持ちになるので。そもそも旅が好きですし、そうなりますよね。それに休みの日に家でぼんやりと一日籠もることができない体質なので、どこかに出掛ける、そして撮るって感じですね。

 

バックパッカーをしていた時からデジタルで撮っていたのですか?

 

いえ、デジカメもあるにはありましたがその時はフィルムでした。なので荷物の量がすごいことになっちゃって、当時は大変でしたね。今はデジタルだからずいぶん身軽になりました。

教室に入ってからもデジタルで撮りたいとは早い段階で思ってました。ゼミナール初級コースで「日録」を撮っていたときに、毎朝2駅区間を違うルートで幾通りも歩いて通勤したりと撮ることはどうにかできたんですけど、時間的な制約がある中、フィルム現像とプリントを続けることが難しくなったので、その後にデジタルプリントコースを受講して変えました。

 

デジタルにしてみてどうでしたか?

 

音楽の世界でよく絶対音感ってあるって言うじゃないですか。同じように写真の世界、プリントにもあると思うんです。絶対白黒感みたいな。でも私にはそれが無いので“これが良いプリントじゃない”というのはわかるけど、どう修正したら良いのかわからないことばかりで。やり続ければ見えるようになると信じて模索中ですね。

 

今使っているカメラはなんですか?

 

GR……リコーの。カメラの性能とか詳しいことあんまりわからなくて、そこまで興味ないんです……。だからデジタルにしてからずっとGRですね。とりあえず持ち歩きやすくて、見つけたらパッって撮れるのが良くてこのカメラ使ってます。 日常的に撮るというよりは、撮ると決めた日にガシガシ歩いて撮るという感じです。すごく気になったものはいろんなところからのバリエーションを撮りますけど、基本は1枚というかあまり枚数撮らないですね。

 

 

牧野さんの愛機リコーGRデジタル。在校生にも愛用者が多い。

 

今後はどのように撮ってゆきたいですか?

 

今後も旅行はするでしょうから、撮ることも続くと思います。ただ教室を辞めたら今のようには撮らなくなるような気がするから、可能なうちは通い続けたいとは思っています。プリントやいろんな課題を自覚したまま辞めるのは悔しいですし。でも作品を発表したいという気持ちは特に無いですね。展示すると見ず知らずの人が来るでしょ。人見知りだから、在廊とかちょっと……。とにかく、何年か先、自分が見返した時に面白いって思える写真を残せたらと思います。その先に表現の写真を知らない人にも良いなって思ってもらえるような写真が撮れたら理想ですね。

そしてもう一つ。いつかは人が撮れるようになれればとは思っています。何度も見返したいとか、撮っておいて良かったと思うのは結局人だと思うんです。最近気づいたんですけど、物を撮っていても無機質ではないどこか人の気配を感じられるものを追っているんです。人が苦手なはずなのに、人を撮ることに憧れるって、ちょっと矛盾しているんですけどね。

 

聞き手:増馬朋宏

 

 

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