ボイス 受講生の声
VOICE vol.80
佐々木 暁子 Akiko Sasaki 2002年中村教室入学 / ゼミナール在籍

写真をはじめたきっかけは。

 

とにかく忙しくて。仕事だけでなく他にもいろいろと考えなければならないことがたくさんあり過ぎて。年を重ねるごとに仕事や身近な人のこととか、それらに付随する色々なことを、責任とか我慢とかを背負うことになります。その中にどっぷりと浸かりそうで、だから他のことを考える必要があったのだと思います。オフの時間にいつもと違う何か好きなことをしないとどんどんストレスがたまってしまうって。

それで自分が好きなことって何だろうって思ったら何となく写真が思い浮かんできて、家に古い一眼レフがあったことを思い出したんです。その時たまたま知人が中村教室に通っていること聞いて。週末に通えてカメラの使い方がよくわからなくても教えてもらえるってことで入学したんですけど、もう11年経ってしまいました。

 

通い始めてどうでしたか。

 

あるとき中村先生が授業の中で「写真は自分を解放して、自分を表現するものだ。人間には自分を表現するものが必要だ。」と話をされたことがあって、ああそれだなって思いました。私にとってはプレッシャーやストレスから離れて、これだけ長く見ることだけに集中して無心になっていられる、日常から離れることができることが写真だと思っています。ある意味では、少し大げさかもしれないけど、救いと言えるかもしれない。

 

今回の写真は北海道に行った時に撮ったようですが、普段どのように撮影していますか。

 

私の場合、身の回りの日常を断片的に記録していくような撮影ではないと思います。もちろんそれもやってはいますけど、撮った写真を見直すと何か違う気がするのです。やはり日常じゃないことが大切だと思います。生活圏外の場所で撮る。どこか見知らぬ土地を旅しながら。

 

写真を撮っていておもしろいなって思うときは。

 

やっぱり出会った時。そしてそれがちゃんと写真になったときですね。写真でまた出会えたことを再度実感するみたいな。それは本当に面白いと思います。

 

写真を撮り始めてなにかかわったことはありますか。

 

一人旅ができるようになったことかな。写真はふらふら色々なところに行って撮るので、一人じゃないと無理ですよね。一人旅だと行った場所でそこの人たちと話をするのが楽しいと思うようになりました。

もちろん家族や友人と旅に行くとみんなで共感することはできるし、それはとても楽しい。でも人がいると気がついたら合わせているし、みんな楽しんでるかな?なんて思ってしまって、自分が楽しむより気を使ってしまう人みたいなんです。一人旅だとそれがなくて。自分の感動だけで過ごせる時間を、自分には贅沢で大切だと思えるようになりました。

 

いつごろからデジタルに。きっかけは。

 

とにかく私には暗室作業が難しすぎました。数秒だけ部分焼きするなんてみんなよくできるなって思っていました。デジタルだと確認しながらゆっくりできるのはわかっていましたけど、仕事で毎日パソコン使って家でもまた写真で使うのが嫌だったので、入学してから5年くらいは銀塩でやっていました。でもやっぱりこの不器用さはどうしようもなくて・・・デジタルにしたという感じですね。

デジタルだと色々な機能がたくさんあってずいぶんプリント作業が細かくできるようになりましたけど、でも結局見る目が一番大事だと改めて思いました。そしてプリントをよくするともっと相手に伝えることに繋がると気づけて、もっと思い通りにプリントできるようになりたいと思っています。

 

今後はどのようにしたいですか。

 

いつかは発表に挑戦してみたいとは思っています。まだまだですけど。ただ好きなことを仕事にすると辛いことになるかなとは思いますので、撮ることを仕事にするのではないまでも、将来何等かの形で写真に関わっていきたいとは思っています。色々考えたりしていますが、今現在は、しばらくはマイペースで写真を撮っていきたいと思います。もちろん、おばあちゃんになっても写真は撮っていたいですね。

 

 

今後はどうしようと思っていますか。

 

まずは何か、本当に自分が何を撮りたいのか、テーマというのか、そういう自分がみえてくることですね。そしてそれが見つかったら長く続けていくこと。写真は年齢に関係なく長く続けられるものだと思うし、その時その時の自分が客観的に写真によって振り返れたりするものだから。

その延長線上でというか、そうなった時に自分の写真を見てもらえる人ができたら嬉しいかなって感じです。

 

聞き手:増馬朋宏

 

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