ボイス 受講生の声
VOICE vol.8
渡辺 妙子 Taeko Watanabe 1999年中村教室入学 / ゼミナールコース在籍

―――こんにちは。お忙しいのに、すいません。お子さんの風邪は治りました?

 

いえいえ、別に忙しくないですよ。子供も、今週からやっと学校へ行ってます。

でも、インタビューって話題ないんだけど、大丈夫かなー・・・ 。

 

―――大丈夫、大丈夫!始めましょう!!・・・99年に入学してもう7年・・・長いですね。

 

うん、でも「やめたい」って思うのはしょっちゅうですよ(笑)。

そんなこと言いながら、7年間で欠席したのは2,3回ぐらいだけど。

 

―――それ、皆勤賞モノですよ!でも「やめたい」って思うのに、続けてるのはどうしてですか?

 

主婦業が好きじゃないんですよ・・・家事仕事が。

それと暗室作っちゃったから 。まぁそんなところでしょうか。もちろん楽しいからですけど。

 

―――あーそれ、わかります・・・。でも暗室は片付ければ済むのでは?

 

それが、家を建てる時に「暗室」を作っちゃったんですよ。

普通の部屋と暗室が併用できるのがあればなって思ってたら、設計の人が「暗室作りましょう」って

言うから作っちゃった。

でも最近モノクロの材料とか無くなってきたり、値段が上がったりで将来できなくなるかもしれない。

「そうしたらどうすんだよ~」って、今旦那さんに怒られてますよ(笑)

 

 

―――ホントに、作ったんですね!!!!(かなりビックリ)

・・・でも、そうですよね。今はデジタルばっかりで、フィルムコーナーとかもすごく縮小されちゃって。

まして暗室材料なんて、片隅に追いやられてる感じですもんね。

 

そうそう。どうすんだろ、暗室(笑)。

・・・入学した頃は、2歳と4歳の子供連れて、教室の暗室に通ってたんだけどなぁ。

先生が下の子を子守してくれて、上の子は大型カメラの授業に参加しちゃったりして。

これじゃまずいなぁと思って、暗室作ったんですよ。

 

―――ところで、子育てをしながら写真を撮り続けるのは大変ですよね。いつ撮ってるんですか?

 

土日はまず無理。家や周りの人たち中心になっちゃうから。

なので、平日の子供が学校行ってる時間ですね。

天気のいい日は撮影、悪い日は暗室。

月の1~3週は撮影、最後の週は暗室とかっていちおう決めてます。

まぁだからいつも撮るのは近所とか、お母さん友達とかになっちゃいますが。

 

―――忙しいですね~。でもどうして子育てで大変な時期に写真をはじめたんですか?

 

前の仕事が好きだったんです。ビデオ制作のADやってたんですが。

でも出産で辞めなくちゃならなくなった。出産してから戻れる現場でもなくて。

その上、友達にもなかなか会えない。外に出たかったんですね。

 

それと、ちょっとアメリカの大学に行ってた時期があったんですが・・・途中で日本に帰ってきちゃって。

いつかまた戻れないかなって。それにはポートフォリオを提出しなければならないんです。

それを作ろうかなって、まぁ軽い気持ちですけど中村教室へ来たんです。

 

―――ずっと家にいたらそう思いますよね。じゃあ今でもその大学をめざしてるんですか?

 

いや、もう、ぜんぜん。

中村教室に入学して、予想以上に授業がよかったから

わざわざアメリカまで行く必要ないなって思って。

 

―――わぁ、ありがとうございます!・・・ってインタビューだから言ってるとか?

ほんとに、本音でいいんですよ・・・。

 

いや、ホントですよ(笑)

 

―――あ~よかった・・・。そういう教室・写真、渡辺さんにとってどんな存在なんでしょう。

 

教室に通って、もう長いから、なんだか生活の一部になっちゃってるんだけど。

写真を撮らないと不安になっちゃうんですよ。

きちんと撮影している時は、ちゃんと生活してる気になるんです。

なのに最近なかなかとる時間がなくて、そろそろ撮らないとヤバイです。(笑)

 

―――発表とかは考えていますか?

 

今はぜんぜん。無理です。

子育てって子供にパワー吸い取られるんですよ。

作品作りもパワー使うでしょ、かなり 。だから二つ同時には無理ですね。

できたらスゴイ!って思いますよ。

 

―――確かに・・・。倒れそう・・・。

 

でもね、子育てと写真を撮ることが、互いに良い影響を与えているような気がするんですよ。

すごく似ているところがあるような気がする。うまく言えないけど・・・。

子供は作品じゃないけど、育てなきゃいけないじゃないですか。

周りの環境や家族とかに影響を受けながら、「これでいいのかな?」って思いながら育てる。

写真も撮影して批評してもらって、人の作品を観て「ああまだ自分にはこれが足りないんだ」って

思ってまた続けていく。写真の場合はもっと自分自身のことになるけど・・・。

自分の生き方を反映させているような・・・。

そんなところが似てる気がするんですよ。

だから、うまくバランスがとれているんじゃないかと思うんですね。子供生めばわかるよ。

 

―――何年先の話ですか・・・(笑)でもそうか、なんとなく解る気がします。

今日は写真のこともですが、女性としてもためになる話が聞けました。ありがとうございました!

 

いえいえ。こちらこそ。

それでは、これから子供を迎えに行ってきまーす。

 

 

聞き手:木下マリ子

 

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