ボイス 受講生の声
VOICE vol.67
丸山 裕子 Hiroko Maruyama 2009年中村教室入学 / ゼミナール初級コース在籍

---コラーゲン、飲んできました?(笑)

 

資生堂ザ・コラーゲンを・・・奮発しちゃいました(笑)。でも美肌は一日にしてならず!ですね(笑)。それにしても・・・これ緊張しますね~。

 

---ライトがあるからかな?でもこれ美肌を生成するものだから(笑)。撮影はすぐ終わるし。撮影終わったらリラックスして話せますよ(笑)。・・・作品、初めて見せてもらいますね。これは家の中?

 

これは実家ですね。京都のど田舎なんですけど(笑)。

 

---じゃあ就職で上京したんですか?

 

いや、大学が新潟で・・・。新潟で就職活動してると関西の情報って入ってこないんですよ。関東までで。それで東京の会社に就職が決まったから、ま、いいかぁって(笑)。

 

---(笑)。大学で写真をやっていたとか?

 

ぜんぜん。好きなことが多すぎて。

 

---好きなことが多すぎる?!

 

みんな写真が好きでこういうのを撮りたいとか言って入学してくる中で、わたしは正直言って何でも良かったんですよ(笑)。

 

---ええっと(笑)。何でもっていうのは写真のジャンルみたいなものが?

 

いや・・・仕事だけしてるのがイヤで何か習い事したいなって気持ちになった時があったんです。「何やろうかな~?」って習い事の雑誌を見てたらあれもやりたい、これもやりたいってなっちゃって。だからタイミングが違ったら、私今ごろゴスペルとか着付けとか写真と全然違うことやってますよ(笑)。

 

---候補がたくさんあったんだ(笑)

 

そうそう(笑)。その時に何年か前に中村教室に資料請求してたのを思い出して。「ああ、そういえばこんなのもあったなぁ」って(笑)。それで、やっぱりやってみるか、と。ホント、気分としかいいようがないかも(笑)。

 

---思い出してくれて、ありがとうございます(笑)。写真は本当にやったことがなかったんですか?

 

ないです。ただ好き・・・っていうか、流行?

 

---あぁ!女の子たちが一眼レフ持って・・・って流行りましたね!あの頃?

 

そう!「わぁ!カメラかわいい~!」みたいな。だから映画でフラガールやってたら、フラやってみようかなぁとか。ミーハーなんですよ(笑)。

 

---(笑)。そういう風に見えないのにな(笑)。

 

超ミーハーですよ(笑)。何でも良かった、って言ったら申し訳ないんですけど、あれもこれも好きだけど写真も好きだしなぁ~ぐらいの感覚で。一眼レフも頂き物だけど持ってたんですね。でも動かなかったから修理代かかるんだろうなぁと覚悟してカメラ屋さんに持って行ったんですけど「はい、電池切れですね。300円になります。」で、「えぇ~!安っ!これで使えるんなら、いっか。」と(笑)。そんな感じで入学しちゃった。

 

---(笑)数ある中で写真を選ぶっていうのは、作ることが好きだったとか?何かものづくりをしていたとか?

 

あ~・・・書くのが好きで、昔は物書きになりたいと思ってたんですよね。

 

---文章ですか。それもやっぱりツールは違えど表現ですよね。

 

そうなんですよ。でも好きな作家さんの本を読んでいる時に「物書きにはなれない!」って思ったんです。それは何でかって言うと、自分の言葉で自分の内面をさらけ出すじゃないですか。そんなことできないって思って。自分の内側をバサッと開いて、私はこう生きてるんです!って見せるのなんて恥ずかしくて、物書きは絶対にムリだなと。でも結局、今同じようなことやっているから、やっぱりそういうことをやりたかったのかなって思うんです。

 

---確かにそうかも。

 

でも写真ってもっと黙々とした作業ばかりなのかと思ってたんですよ。暗室の作業は黙々としてますけど。

 

---撮影とか?

 

そう。外に出るっていうこともあるけれど、人を撮っている時って自分を出さないと相手も出してくれないですよね。

 

---確かに物を書く行為の方が黙々としているかも。取材とかは別だと思いますが・・・。

 

そうなんですよね。写真はもっと内向きなものかと思ってたんですよ。でも自分が外に向いていないと撮れないんだなっていうのが分かって、それがおもしろいな、と。でも難しくもあるから、まだ身内とか親しい人しか撮れないんですけどね。友達をかわいく撮ったりするのは、今はデジカメも優秀だから難しくないんですけど、作品となると・・・。こういう写真はなかなか一般的には理解してもらえないですしね。写真習ってるっていうと「何撮ってるの?」って聞かれるんですけど、何といっていいのか(笑)。難しくて説明できないから、今度から「ここ見て」って言おうかと思って(笑)。

 

---必ず聞かれますね(笑)。表現としての写真っていうのは、こういうところでないと普段は目にする機会がないですもんね。

 

私も最初は何撮ってるんだろう?って思って、衝撃的でしたもん(笑)。

 

---すみません(笑)。でも気分?で入学したのに、よく続いてますね。

 

やっぱりおもしろいんですよ。初めて現像して、プリントして自分の写真を見たときに「わぁ~ゴミを撮っただけなのに、スゴイ~!」って(笑)。今から考えるとその写真なんか良いところなんて全然ないのに、中村先生は絶対に良いところを見つけて褒めてくれるから、すごく励みになるんですよね。

 

---でもそういうのってパワーになりますよね。今回も合評会の選抜展にも選ばれてるし、VOICEも・・・。

 

ね~・・・うれしい反面、いいのかなぁとも思って複雑です。まだ始めて1年半だし・・・。

 

---あれ?1年半?

 

私、入門・基礎終えて半年間休んでたんですよ。去年の10月に復活したから、まだゼミナール初級は1回目なんです。本当は切れ目なく続けたかったんですけど、仕事が忙しくて通うのムリだなって思って、お休みして。でも半年後に教室に戻ってみたら、撮り方、フットワークも、距離感もすっかり忘れていて・・・。それに加えて私が休んでいる間にも続けていたクラスメイトの写真がすごくおもしろくなっていて。半年でこんなに差がつくのかと愕然として、焦りました。

 

---そうだったんですね~。最初のゼミ初級の半年はやっぱり大きいかも。

 

まさかこんなに休むことが響くとは・・・。感覚を取り戻すのに1ヶ月ぐらいかかっちゃいましたし。もうこういうのはイヤだから、これからまた仕事も忙しくなるんですけど、今回は休まず続けようって決めました。仕事とメリハリつけながらやっていた方がいいかなとも思えるし。もともとは気分転換で日常とは違うことを始めたつもりなのに、写真もまた日常になっちゃいましたけどね(笑)。ただ、今ちょっと悩み始めちゃって・・・。

 

---何をですか?

 

撮ってるものがおもしろく思えなくなってるんですよ。それはたぶん実家がおもしろすぎたんだと思うんです。一人暮らしだと大体いつも、食べたものを撮って、会社の周りで撮って、休日に出かけて撮って・・・っていうパターンだけど、先月予定外に実家に帰ることになって。帰ってみたら、お父さんがいる、お母さんがいる、おばあちゃんもいる。珍しく弟も帰ってきてたり・・・。今まで実家に帰れば当たり前に見えていたものが、何ていうのかなぁ~・・・。

 

---すごく新鮮だった?

 

ああ、そうかも。今まで普通に家に帰って普通に生活してた日常が、本当は普通じゃないんだと。その瞬間しかないんだなって。そう思ったらカメラがあって本当に良かったなって思って、すごくたくさん撮影したんですよ。その瞬間瞬間をカメラに収められていることが楽しくて。小さい頃いつも通った道も、公園も改めて発見がたくさんあったり、実家の周りを撮るのと東京の街を撮るのとでは思い入れがやっぱり違うんだなと思ったり。それを他人が鑑賞して良いと思うかは分からないけど、撮影をしていておもしろいと思ったのは実家だったんですよね。そのおもしろさを経験してしまったから、東京に帰ってきて悩み始めちゃったんですよね。

 

---やっぱりいつもと違う環境に入ると新鮮ですよね。自分の故郷は特に改めて見ると。それって写真をやっていると余計に思うことだと思います。

 

そうなんですよ。写真を始めてから家族により愛着が沸いたというか。もともと家族は仲良いんですけど。入門コースの最後の授業で家族を撮るのがありますよね。その時に初めて両親をモノクロで撮って見た時に、年とったなぁってちょっとショックだったんです。

 

---あぁそういう瞬間ありますよね・・・。

 

だから、大事にしなきゃなって。家族は撮り続けたいなって思うんです。

 

---家族のことそうやって思えるって、幸せなことですよね。

 

それよく言われます(笑)。家族を撮りたいって思い始めてから、ちょっとだけど欲も出てきたんですよ。

 

---欲??

 

私、どのメーカーが良いとか、カメラの作りとか、写真家さんのこととか、全然知らないんですよ。だから今使ってるのも元々持っていた一眼レフと、みんながいいって言ってたから買ったコンパクトカメラだけ。だから本当のところが分かってないんですよ。「みんなが良いって言ってるから、良いものなんだ」という感覚しかなくて。でもこの前撮影してた時にちょっと違和感があったんです。その時に「自分が『あっ!』って思った瞬間を撮るには、このカメラじゃないのかも・・・」って思い始めたんです。それでちょっと変えてみたいなぁ~って欲が出てきたというか。今は28ミリだけど、35ミリを使ってみたいなぁとか。

 

---お!じゃあカメラ換えるかもですね?しっくりくるものって必ずありますよ。交換レンズはないんですか?

 

・・・ないです。レンズとボディがくっついた状態でもらったから、よく分かんないんです。

 

---ん~・・・そっか・・・。

 

だからね、こんなに分かってない人でも続けてるんだってことを、今日はぜひ書いてください(笑)。励みになると思うから!(笑)

 

---了解です(笑)。

 

聞き手:木下マリ子

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