ボイス 受講生の声
VOICE vol.52
関根 ミツル Mitsuru Sekine 2008年中村教室入学 / ゼミナール初級コース在籍

―――夜勤明けなのにすみません。

 

いやいや、こういう機会をいただいて良かったです。

 

―――そう言ってもらえると嬉しいです(笑)。

 

いやぁ~本当に。会社の人とか友達とか周りから「何年も写真習ってるけど、何を撮ってるの?」って聞かれるんですよね。だから今回ので「ホームページ見て」って言えますからね。ラクです。

 

―――あぁ写真やってるって言うと必ず聞かれますよね。何て答えます?

 

それが困るんですね~。説明できないでしょ。だから消去法で「報道とか商業とかじゃない、答えのないものを撮ってる」って答えるんですよ。

 

―――たぶんそう答えられてもキョトンですよね(笑)。

 

そうなんですよね、だからこれを見てもらえば何となく雰囲気は伝わるんじゃないかなぁと。普通の人は写真を撮ってることに限らず、すること全てに意味があると思っていると思うんですよね。「趣味です」なんて答えると「あぁ、そう・・・」みたいに一気にまわりのテンション下がりません?(笑)

 

―――下がる、下がる(笑)。あれって何なんだろう?

 

何でしょうね(笑)。だからそう言うのもなんだし、ね。

 

―――それでこのVOICEがいい機会だったんですね。見たらよけいキョトンとしちゃうかもだけど(笑)。

 

そうかもしれないですね~。何だこれ?とか。

 

―――(笑)。関根さんは教室に来て、3年ぐらい?

 

そうですね、もうすぐ3年。何だか妙な自信があって入学して、今思うとすみません、ですよ。ホント。

 

―――そうだったんですか?でもじゃあ何で入学を?

 

暗室用品一式を買いまして。

 

―――え?それって入学前に?!何で?!

 

いやぁそうなんですよ。池袋にね、ビックカメラのカメラ館っていうのがありまして。仕事帰りに毎日寄ってディスプレイを小一時間ほど眺めるのが日課になっていて。好きなんでしょうねカメラが。

 

―――毎日1時間・・・(笑)。

 

毎日ね、買わないのにディスプレーを1時間も眺めてたら、そりゃ店員さんも顔も名前を憶えますよね。それでだんだん話をしたりするようになって、ある日「今日は関根様のために特別ご奉仕品がございます」なんてね。ついて行ったら除幕式があって。暗室用品が一式。

 

―――除幕式(笑)!!

 

ね、ビックリするでしょ(笑)。ビックカメラで除幕式ですよ。バサーっとね。それで「おぉ~!」って、買っちゃったんですよね。

 

―――はーおなか苦しい(笑)。でも暗室用品を買うってことは、カメラは持ってたんですね。

 

それがですね、暗室用品を買う前にこれまたライカを買わされちゃって。

 

―――ライカ?!なぜに(笑)?

 

これはね、銀座なんだけど、一番高いっていわれてるらしいカメラ屋さんでディスプレーを見ていまして。

 

―――また・・・?(笑)

 

だってね、クラッシックカメラってきれいでしょう?でも高級店だからぜんぜん店員さんに相手にされないんですよ、最初のうちは。そのうちあんまり自分が見てるもんだから「見ますか?」なんて声をかけてきて。いや、まぁ、それじゃあせっかくだからなんて言って、手にしたら「欲しい。」って突然思っちゃったんですね。不思議ですねぇ。買うつもり全くなかったのに。

 

―――あ~もう(笑)。おもしろすぎます。。。

 

そうですか?でもライカ買っちゃったらね、これはやるしかないと。十字架を背負っちゃったんですね。

 

―――その後暗室用品も買って、さらに十字架を増やしちゃったと。

 

そうそう(笑)。まぁそれでね、モノクロは自分でプリントした方がいいなんてことを聞いていたもんだから、早速やってみたんですよ。そのビックカメラの店員さんに教わりながら。もともとCDのジャケットとかモノクロのものが好きで、やってみたかったんですよね。でもやってみたのはいいものの、何か違う・・・って思ったんです。今考えるとすごくひどいネガ。それでもその中でマシなものを、教室に持っていって見てもらったんですよね、中村先生に。そしたら「はい、わかった。修正します。」ってアッサリ言われましてね(笑)。で、木下さんに案内してもらって、入学したと。

 

―――わたしが案内しました?すみません、それは忘れちゃった・・・けど、名前の話が印象的でそっちはよく憶えてるんです。

 

名前?

 

―――「ミツル」さんは全部カタカナだけど、これは本名ですか?って聞いたら、「やっぱここはカタカナかなぁと思って。」と。そうかぁ~何だか変わってる人だなぁって。ここはカタカナ?なぜカタカナ?でもカタカナなんだ~みたいな(笑)。混乱!

 

あぁそれですかぁ。いやぁ、なんだかこういうところで本名って野暮じゃないですか?あとは変身願望と決意みたいのがあったのかもしれませんね。気合を入れるというか。あとは周りの評価がどうとか関係なくて、自分自身の中で「自分は写真家」と心から思えるようになりたいと思いまして。

 

―――なるほど、そういう決意の表れなんですね。

 

まぁ写真を始めたのは表現の場が欲しかったっていうのもあるんですよね。

 

―――それまでは何かやってたんですか?

 

学生時代にラグビーをずっとやっていたんですが、大学で教える立場になったんです。だからその大学のグラウンドが表現の場だったんですよね。練習のメニューの組み立てをシュミレーションして、だんだんその成果が実現していくのが楽しかった。でも廃部になっちゃいましてね・・・表現の場を失ったんです。

 

―――ラグビーの監督をやってたんだ、すごいなぁ。

 

そんなにすごい事じゃないんだけど、新しいこととか考えることが好きなんでしょうね。

 

―――分野は違うけど、教える立場から教わる立場になってどうですか?

 

最初の2年はちょっとつらかったですね。一番最初だけ先生に褒められたんですが、その後はボロボロ。入学して1年後のゼミナール初級の最後の批評でやっとお褒めの言葉をいただいて。これでダメならもうダメだなと思っていたタイミングだったんで、これが2年目を続けるきっかけになったんですよね。やっぱり嬉しいじゃないですか。褒めていただくって。

 

―――褒めて伸びるタイプだ(笑)

 

褒められて伸びる子なんです(笑)。やっぱり何でもそうだけど、1000日で芽が出ますよね。

 

―――1000日・・・そうかも。3年ですね。仕事でも3年たつと自分のペースや方法が見つかって、幅も広がってくる頃ですもんね。関根さんもいつの間にかゼミナールだし・・・。ゼミの授業はどう?

 

テーマがないからやりやすいですね。

 

―――お、めずらしい!テーマがある方が良いって言う人が多いのに。いきなり「自由」だと何撮っていいかわからなくなっちゃうみたい。それにゼミだと月1回の授業だからモチベーションを保つのが大変ってよく聞きますよ。

 

自分の場合はテーマをがあると・・・たとえば「スナップショット」っていうテーマだと、頭の中が「スナップショット!!!」になって考えすぎちゃうんですよね。どうやって撮るんだ?とか。だからテーマがない方が自由でいいです。

 

―――そっか~。関根さんらしいかもなぁ。ごっついなぁ。

 

そうですか?何だか写真で精一杯で脳ミソが切り替わんないんですよね。たいてい日曜日に撮影に行くんですけど、月曜日は完全に「写真脳」で仕事やってますもん。いつか何かやらかすんじゃないかって思いますよね。

 

―――気をつけてくださいよ・・・(笑)。写真を始めて3年、発表のことは考えてます?

 

いや、続けていった先にそういうタイミングがあったらって感じです・・・かね。発表を目的に写真を撮ることはないですね。撮っててたまにいいのがあってっていう、この状態が楽しい。過程は苦しいですけどね。でも「これでいい」って思ったらダメになると思うんですよ。こうかな、こうかなってそういう状態を続けるのもいいと思いますよね。

 

―――確かに満足しちゃったら終わってしまう気がする。つらいな~って思うことはあっても、やっぱり続けないとその先の楽しさもないですもんね。

 

やっぱり「写真は1000日」ですよ。

 

―――それ名言ですよ!今度VOICEの名言集作ろうかなぁ(笑)。じゃあ・・・今回はこれで書けそうです!ありがとうございました!

 

何かぜんぜん話せてない気がするんですけどね。。。話したりないって言うか・・・。

 

―――え?そうですか?(笑) おなか痛いぐらい笑いましたけど・・・。じゃあ今度第2弾やりましょう(笑)。それまで作品作りがんばってくださいね!

 

いや、まあ、じゃあこれで撤収します(笑)。

 

聞き手:木下マリ子

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