ボイス 受講生の声
VOICE vol.51
調子 麻実 Asami Choushi 2007年中村教室入学 / ゼミナール在籍

―――お化粧終わった?(笑)

 

ちょっとお粉をはたいてきました・・・。

 

―――調子さんとは良く話すから、改めて、ですね。

 

いやー緊張しますね、これ。

 

―――みんな緊張するみたいだね。でも普段どおりで大丈夫!調子さんは確か外国の写真学校へ入学予定だったって聞いたんですが。

 

そうなんですよ。ロンドンの写真学校に行くつもりだったんですけど・・・。

 

―――行けなかった?でも受験は合格してたんだよね?

 

受かってたんですけど、ちょうどその頃ポンドが上がってお金が足りなくなって行けなくなっちゃったんです。

 

―――その頃って1ポンド何円ぐらいだったの?

 

たぶん一番高い時で200円くらい。

 

―――た、高い!!!

 

そうなんですよ。お金貯めるのに1年入学を待ってもらったんですけど、1年じゃ貯まらなくて。もう1年待ってもらえないかって手紙を出したんだけど、これ以上は待てないって返事だったんであきらめたんです。

 

―――そうだったのか~・・・試験ではどんなことを?

 

作品を見てもらうんです。写真だけじゃなくて絵とかアートワークなら何でも。見てもらって「コングラチュレーション!」で握手して合格しました(笑)。

 

―――(笑)。でもせっかく受かったのにね。

 

まぁでも、イギリスには戻れないけれど、ある程度お金も溜まっていたしやっぱり写真の勉強を始めたいなって思って。それで中村教室に来たんですよ。

 

―――調子さん出身は岩手ですよね。東京に来たのは写真の勉強のため?

 

そうですね。でも別に東京じゃなくても良かったんですよ。場所は学校ありきで。中村教室は授業料が安いから、ここだって感じで(笑)。ただ、一度ぐらいは東京に住んでみてもいいかなって気持ちもありましたね。

 

―――そういえば、イギリスに留学してましたよね。それは写真じゃなくて・・・?

 

20歳ぐらいの頃1年弱留学してたんですけど、それは英語と写真学校を探すためだったんです。高校を卒業する時に両親と進路の話をしていて、写真の勉強をしたいって言ったら「どうせなら外国行っちゃえば?」、「じゃ、行く」で(笑)。それで行くならイギリスかなぁで決めたんですよ。実際に向こうの写真学校がどんな感じなのかとか見てから決めたかったから、サマースクールに参加したりしたんですよ。それで受験した学校だったんですけどねー・・・。

 

―――なんか調子さんの家族らしい(笑)。でもやっぱ残念でしたね・・・。

 

でもモノクロに興味あったし。岩手から中村教室の説明会来たんですよ。不動産屋を見て帰ったような・・・。

 

―――あ、その時わたしいたかも。「岩手から?!」ってすごいビックリしたような・・・(笑)。

 

あ、いたかも(笑)。

 

―――調子さんが入学してきて「大丈夫かな~?」って心配だったんですよ。

 

そうだったんですか?え、なんで?

 

―――なんかモヒカンみたいな髪型してたでしょ?!

 

あー久保田利伸みたいな(笑)。

 

―――そうそう(笑)。刈上げしててちょんまげ?みたいな。奇抜な感じで・・・何というか高校卒業したてのアート系の専門学校生ぽくて、中村教室は20代後半から30代の人が多いから、どうして中村教室選んだのかな?合うのかな~大丈夫かな~?なんて勝手に心配してた(笑)。

 

確かに専門生ぽかったですね(笑)。

 

―――でも話すと・・・大丈夫だよね(笑)。

 

中身は中村教室にピッタリですよ!(笑)。

 

―――うんうん、ピッタリだと思う(笑)。心配する必要なかったなぁ(笑)・・・気づけばもうゼミナールだもんね。写真は楽しい?

 

楽しいです。ぜんっぜん解んないけど(笑)。

 

―――ぜんっぜん解んないか(笑)。

 

でも全然解らないことも、うまくいかないことも、意外なことも、掘り下げていくことも全部ひっくるめて写真が楽しいです。

 

―――そっか、そう思ってくれてるのはとっても嬉しいなぁ。でも高校卒業してすぐ写真の勉強しようと思ったんだから、やっぱり好きなんだろうなって思う。

 

写真を始めたのは中学の時なんですよ。叔父さんにコンパクトカメラをもらって、散歩しながら撮ったりしてました。そうしたら高校の入学祝に父が一眼レフカメラをくれたんです。それからは友達を撮ったりして、とにかく毎日カメラをぶら下げて高校へ行ってましたね。その頃からずっと撮ってる友達が結婚するときは、その子の高校から今までのアルバムを作ってあげれるんですよ。たくさん撮ってるから。

 

―――高校生の時から毎日カメラを持ってるなんてスゴイ!

 

いやーでも中村教室で写真を教えてもらって良かった。それまでも撮ってて楽しかったけど、独りよがりで満足しちゃってた。ダメなんだこれじゃっていうのが解ってホント良かったです。

 

―――じゃあひとりでずっと撮ってた?部活とかは?

 

写真部とかもなかったんで、ずっとひとりで。1度だけプリントはやったことがあったんですけど、ちゃんとやるのは中村教室に来て初めてで。

 

―――モノクロは楽しい?

 

楽しいですね~。カラーもモノクロも好きなんだけど、最初から最後まで自分の手でちゃんとできたらカッコイイなって。それにモノクロがきちんとできるようになれば、カラーにも応用できるんじゃないかって思ってるんですよ。

 

―――モノクロは最後まで自分の手でできるって言うのも魅力ですよね。話変わるけど、調子さんはこの先ってどうするの?

 

どうするって?

 

―――中村教室は専門学校と違うから、仕事をしながら通っている人が多いですよね。調子さんみたいに写真を勉強するために上京してきて・・・つまり「学生」がメインの人ってほとんどいない。だからこの先どうするのかなって。

 

あーどうすんでしょうね(笑)。とりあえず30歳までは吸収の時期だと思ってるんですよ。今は気になったものに全部手を出そうと思って。それが30歳になったら何かにつながってくるんじゃないかと思うんです。「楽しいことしかしたくない」って言うのが基本にあって・・・それは苦労したくないとかじゃなくて。やりたいことのための苦労は苦労じゃない。ただ先に何もないもののために苦労はしたくないんです。

 

―――じゃあ写真で「先」は考えてる?

 

死ぬ前に一冊でいいから写真集を出してみたい。

 

―――死ぬ前に?!

 

今のところ写真が一番楽しいし、それがずっと続いたら自分の人生を撮ってきたことになりますよね。それがまとまったら楽しいなって。ほめてもらったり共感してもらうことは嬉しいけれど、売れる才能と売れない才能があるし、そのあたりは自分でどうこうできる問題じゃないし。自分で「最高だな」って思える写真集をひとつ作れたらいいなって。

 

―――確かに。でも死ぬ前ってかなり時間あるね(笑)。

 

うん。でもそれができたら「ザマミロ!」って、ケタケタ笑いながら死ねそうな気がする(笑)。

 

―――「ザマミロ!」かぁ~調子さんらしいなぁ(笑)。

 

まぁまだまだ全然写真のことわかってないんで、ホントにずっと先のことだけど。

 

―――全然、かぁ~。

 

写真は無限トイレットペーパーみたいです。

 

―――無限トイレットペーパー!(笑)

 

どんどん引っ張り出して、最後に「ザマミロ!」です(笑)。

 

聞き手:木下マリ子

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