ボイス 受講生の声
VOICE vol.46
国安 信弘 Nobuhiro Kuniyasu 2000年中村教室入学 / ゼミナール在籍

―――こんにちは。早速、お聞きしたいのが・・・。

 

今日はね、僕の方から先に質問してもいいかな?

 

―――わたしにですか?何でしょう??

 

僕の写真を見て、僕の人柄とのギャップってあるかどうか。

 

―――は~・・・わたしが答えちゃっていいんですかね・・・?

 

木下さんの感じたように言ってくれればいいよ。

 

―――・・・じゃあ、わたしは先生ではないので、そういう立場から。そうですね、ギャップはあります。

 

あ、そう?どういうところが?

 

―――あくまでわたしの主観ですが、国安さんってこう、きちんとしてるっていうか、潔癖というか、完璧というか・・・そういうイメージなんですよね。だからそういう写真なのかなって思ってたんですが、写真からはあまりそういう感じを受けませんでした。わたしが持っているイメージより、自由な感じがしました。・・・といったギャップです。

 

なるほどね。年齢とかはどう?あぁいい年の人が撮ってるってわかるような感じ?

 

―――いや、それはないですね。写真を見て、若い人が撮ってるのかなとか、やっぱりご年配の方が撮ってるのねって分かる時も正直あるんです。でも、国安さんはそういう感じしませんでしたね。あんまり「年齢」自体を意識して見なかったなぁ。・・・あくまで、わたしの感じたことなので、写真の内容については先生に聞いてください(笑)

 

よかった~(笑)。やっぱり旅に出ると興奮するっていうか、気分が上がるし、教室で若い人から刺激を受けてるのがいいのかな。

 

―――そういうのはありますよね。ひとりでただ撮ってるだけじゃなくて、他の人の作品を見たり、見てもらったりって大きいと思います。

 

そう、プリントの方法を教わったりしたし。

 

―――そういえば、デジタルプリントですよね。どうしてデジタルを始めたんですか?

 

やっぱり・・・ものぐさ、だからかな(笑)

 

―――ものぐさ(笑)

 

暗室に通うのもだけれどし、覆い焼き、焼き込み、フィルター・・・いろいろと大変でしょう。年齢的にもね。

 

―――デジタルは家でできますもんね。でも、カラーにした訳は?

 

ああ、初級ゼミまではデジタルだったけどモノクロに変換してたんだけどね。だからカラーは最近なんだけど・・・。偏らないようにしてたんだよね。モノクロ:カラー=1:1という感じで。なんというか・・・自分を制限したくないっていうのかな。モノクロでもカラーでも写真作品として成立させたい。訴えるものがあると言われたくて。

 

―――なるほど。

 

でもクラスメイトがモノクロフィルムをスキャンしてデジタルプリントをしていて。その人はその方法が自分にベストだって言っていたから、僕もいろいろと試してみようかなと思ってね。でもカラーを始めたばかりだから、ある程度までやってみようととは思ってるんだけど。

 

―――フィルムで撮影して、スキャンするんですか?

 

いちおう機材は全部買い揃えてあるから。実はもうモノクロフィルムをカメラにつめてあるんだ(笑)

 

―――あ、じゃあやっちゃいますね(笑)。でもカラーを始めたんだから、カラーのフィルムを使ってみたらどうでしょう?

 

そうか・・・それもおもしろそうだなぁ。

 

―――(笑)。そういえば・・・今さらですが、国安さん今年は在籍しないって言ってませんでしたっけ?

 

あ、そうそう。そのつもりだったんだけどね。

 

―――なんでやめようと思ったんですか?

 

写真みたいな感性的なことって出口が見えないでしょう。別にカメラマンになるわけじゃないし。だから迷ったんだけど「1年休みます」ってゼミの最後の授業の時に先生に伝えてさ。その後奥さんと一緒に教室の近くのファミレスに入ってさ・・・う~ん、寂しいね、やっぱりやるかって(笑)

 

―――あっという間でしたね(笑)

 

そうそう(笑)。でもね、寂しいっていうのもあるんだけど、中村先生が「写真表現とはこういうものだ」って言って、今ここに200人とか人が集まって成立してる。それだけの求心力があるものに自分はまだたどり着いていないから、見極めたいってその時に思ったんだよね。それに知性的なことっていうのは勉強すればできるし、ある程度やったなと思えるんだけどね。感性的なものって人によって世界が違うでしょう。そういうものを極めてみたいなと。

 

―――確かにここまでやれば、必ずここまでいけるっていうのはないと思います。

 

でもある程度は努力でいけると思うんだよね。それより上というのは努力でなれるものでもない。そういう世界って何なんだろう?って。だいたい、最初の授業で言われたことがビックリしちゃって、今でも憶えてますよ(笑)。

 

―――何にビックリしたんですか?

 

「構成するな・意味づけるな・美意識を捨てろ」ですよ!もう、じゃあどうやって写真を撮るのか?!って驚いて。とんでもないところに入学してしまった、と(笑)

 

―――確かに、最初にそれ言われたらビックリしますよね~(笑)

 

まぁ入学は不純な動機だったんだけど(笑)。会社関係の人が「写真を始めた」って言ってたから、何を撮ってるの?って見せてもらったんだよね。そうしたらさ「何だこれ?」って思ったの、最初は。それまではSNSとかでお花や夕日の写真ばかり見てたから。でもこれも人に見せる写真じゃないし。この先どうするんだ?って思ってた。そこでその会社の人がだんだん上手くなっていくのを見て、どこの教室に通っているの?って聞いたら、中村教室だって。それで入学しようと思ったんだよね。それで入学相談に行ってみたら「入門からどうぞ」って言われて。・・・でも、若い女の子がいっぱいいるからいいやって(笑)

 

―――(笑)。それじゃあ写真はまだまだ続きそうですか?

 

そうだね、おもしろいし、若い人から精神的な刺激を受けるからいいよね。彼らみたいな写真は撮れないけれど。

 

―――国安さんももう受講歴も長いですけど、発表は考えてないんですか?

 

今は形にしたいとはあまり思わないな。まだその本質を探ってる途中だから。いつかそこまで辿り着いたら。

 

―――そうですか~。・・・話変わりますけど、国安さん、奥様と本当に仲が良いですよね~!授業もいつも一緒だし。

 

繋ぎとめてるって感じ(笑)。僕はジャズにはまってジャズ喫茶に聞きに行ったりしてるんだけど、最近アルトサックス習い始めてね。

 

―――おぉ!カッコイイ!

 

そうしたらさ、奥さんはピアノを習い始めて。高い電子ピアノ買わされちゃったよ(笑)

 

―――(笑)。趣味はみんな一緒なんですね~。

 

写真は特に・・・。写真をやっていなければ、一緒に旅行に行ったりする機会ってあまり持たなかったと思うんだよね。だからよく「子はかすがい」って言うでしょ。あれ、うちの場合は「写真がかすがい」・・・「中村先生がかすがい」なんだよね(笑)。だから先生には長生きしてもらわないと困っちゃう。

 

―――先生が「かすがい」!。先生、えらいこっちゃですよ~(笑)。責任重大!

 

ホントだなぁ!大変だぁ!(笑) ―――by中村先生

 

―――それじゃあやっぱり、長生きしてもらわないと、ですね(笑)

 

そうそう、先生長生きしてくださいよ(笑)

 

聞き手:木下マリ子

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