ボイス 受講生の声
VOICE vol.43
正島 香央里 Kaori Shojima 2007年中村教室入学 / ゼミナール初級在籍

―――今日はお天気がいいし、暖かいので教室で・・・。あ、桜咲いてる!

 

ね~こんな暖かいと咲いちゃいますよね~。

 

―――ね~。今日、お仕事はお休みですか?

 

有給とってきたんです。

 

―――あ、すみません・・・。そういえば正島さん、昼間に暗室に来てることが多いですよね。

 

わりとお休みがとりやすい環境でもあるんですけど、家が遠いから。職場も家の近くだから、仕事終わってから暗室に来ることができないんですよ。だから、土曜日かあとは有給使って来るしかないんですよね。

 

―――そっか、茨城でしたもんね。ちょっと遠いなぁ。自宅も職場もそっちなら、自宅に暗室作るとかどうですか?

 

自宅暗室は面倒だからイヤだな(笑)

 

―――まぁ準備とかひとりでやらなきゃならないしね(笑)

 

そうそう、すっごい面倒くさがり屋だから(笑)「暗室専用」の部屋があればいいけど、兼用は・・・。他の部屋と一緒だと、いちいち片付けたりするのが面倒で。現像は家でやってるけど、いつも「いかに効率よくするか」を考えてるんですよ。これは袋に入れた方が便利だなとか、置く場所もいろいろ変えてみたり。物がすぐに取り出せないと、やらなくなっちゃうんで・・・。

 

―――面倒くさがり屋さんですね(笑)わたしもだけど(笑)でも、面倒って言ったら、プリント自体アナログだし、けっこう面倒な作業ですよね?デジタルとかのが準備もいらないし、作業的にはラクだと思いますけど・・・。

 

言われてみれば・・・でも、暗室作業は面倒だと思わないんですよね~。それにデジタルは仕事でパソコンを使っているから、家に帰ってまでやりたくないんですよ。

 

―――モニタをずっと見てるのって疲れますしね・・・。

 

そう。でも暗室に入ってプリントが上手くいかないと、それもすごく疲れる(笑)

 

―――それは凹む(笑)

 

だけど、キレイなプリントができると疲れが吹き飛んじゃう。やっぱりあの像がふわ~っと浮き上がってくるのは楽しいですね。

 

―――あれは感動モノですよね~。でも、ホントに遠いのによく通ってるなぁって感心してます。

 

最初は続かないと思いましたよ(笑)片道2時間弱かかるし。

 

―――そんなにかかるんだ・・・よく通う決心がつきましたね。

 

中村教室を知ったのはずいぶん前だったんだけど、遠いからムリだなって気になりつつもあきらめてたんです。でもおととし「このままじゃいつまでたっても、行けないなー」って思って、思い切って来ちゃった。それに、他の学校も探してみたんだけど、専門学校が多くて、仕事しながら通うのは無理だなって思って。

 

―――専門学校は仕事持ちながらだと大変ですからね。でも思い切って来た、何かきっかけはあったのですか?

 

撮りたいものとか、撮りたい人がいて・・・あ、そういえばカメラあったな~。また撮ろうって。なんか体がカメラを覚えてたというか。それで撮ってみたら今度は自分でプリントしたいなって思ったんです。いろいろきっかけが重なってって感じですね。

 

―――じゃあ以前から写真は撮ってたんですね。

 

オートのカメラで好きに撮ってただけなんですけどね。友達を撮るのが好きで。大学4年の時に友達に写真部に連れて行かれて、初めて暗室作業をやったんです。それがおもしろいなぁと思って、4年なのにそのまま写真サークルに入っちゃった(笑)それでプリントを始めたんですよ。

 

―――もうすぐ卒業!ってところで入ったんだ(笑)

 

そうそう、でも現像は難しくて、他の子にやってもらってた(笑)フィルムをリールに巻きつけるのが苦手で、教室に入ってやっとできるようになったんですよ。だから最初の現像の授業は「フィルム巻けるかな・・・」ってすごく不安だった(笑)

 

―――慣れるまではなかなか難しいですもんね(笑)

 

教室の先輩にコツを聞いて、それを試してから失敗しなくなって、やっと自信がつきました。それと、やっぱりいいですよね、いろんな人の作品が見れるのって。写真が独りよがりにならないし、人の視点がわかるし。ひとりでやっていると、どうしても自己満足になっちゃうから。

 

―――見ることと、見てもらうことって本当に大事ですよね。

 

そう、でも写真見るとその人が元気なのかどうかまでわかっちゃうから怖い。性格も出るし。自分の心身の状態もばれちゃう気がする(笑)。

 

―――確かに。だから見てもらうときはドキドキします(笑)

 

ね。それでもおもしろいから続けていきたいし、春からはゼミに行こうかな~。

 

―――ぜひぜひ!またゼミナール初級とゼミナールでは雰囲気も違うし!・・・・そういえば撮影のことなんですが、平日はお仕事、土曜は暗室だと、撮るのは日曜日?

 

そうですね~、あとは仕事の昼休みに気が向いたら撮ってみたり。今まではわざわざ撮影に行くってことがなかったんだけど、最近はあちこちに行ってみたいと思うようになりましたね。

 

―――今までは近所を撮っていたのですか?

 

ちゃんと写真を始めるまでは地元に興味がなかったんだけど、いつも行く歯医者の帰りにたまたまカメラを持って歩いていたら、おもしろいところが結構あることに気がついて。それからは歯医者に通うたびに撮り続けたんです。通ったことのない道を通ると、また違う発見があったりして。前は物にも地元にも興味がなかったのに、今はそれがおもしろいと思います。

 

―――人物は撮れてますか?最近はモノが多い感じ・・・?

 

撮りたいんですよね~人を。最近あまり撮れてないから、撮りたくてぐるぐるしてますね(笑)友達となかなかスケジュールが合わなくて撮れなかったりすると、気持ち悪いっていうか・・・。ちゃんと撮ろうと思うと「遊びの日」は撮れないんですよ。仲良い人ほど笑っちゃったりして。記念写真とかじゃなく、そうやって友達とカメラを介して向き合うことってあまりないから。

 

―――そうですよね、友達撮るのって意外に難しい・・・。

 

それに、どんなふうに声をかけたらいいのかなとか考えてしまうんです。でも小宮山先生に相談したら、何か声をかけて動いてもらっている間にどんどん撮ればいいんだって、そのやり取りの間に撮りやすくなることもあるって教えてもらって。口下手だし、最初から上手く言葉はかけられないけど、撮っていくうちにだんだん信頼関係ができてくればいいんだって思えました。それに荒木さんが「今でも女を撮る時、ドキドキしたりあがったりする。でもそうじゃないといい写真にならないしね。」って言ってたんですよ!だから、わたしもドキドキしつつ、相手と一緒に撮影を楽しもうと。。

 

―――えぇ!荒木さんも?!

 

そうらしいんですよ~!だからそうやって思えてきたことで、最近はやっと背景まで見られるようになったんです。前は緊張して、まわりの景色を見る余裕もなかった(笑)

 

―――(笑)撮るのも撮られるのも緊張する。でも撮るのはいいけど、撮られるのはイヤだな。

 

わたしも・・・。

 

―――理不尽ですよね(笑)

 

ホント、理不尽(笑)

 

聞き手:木下マリ子

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