VOICE vol.42
林 達夫 Tatsuo Hayashi 2007年中村教室入学 / プリントテクニック在籍

―――こんばんは!・・・なんだか大荷物ですね。

 

今日はね、いろいろとおもしろいものを持ってきたんですよ。

 

―――何ですか??

 

昔の写真ですよ。僕のおじいさんが写真が好きだったみたいで、家にアルバムがたくさん残ってたんですよ。

 

―――これはスゴイ!!古い写真ですね~!よくこんなにキレイに残っていましたね!

 

ね、これなんか大正時代の写真でしょ。祖父もやっぱり写真が好きだったみたいで、こうやってアルバムにしてとってあったみたいなんだよね。それに、ほら、記念写真じゃなくてスナップを撮ってるでしょう?この時代のカメラでどうやって撮ったのかなぁって気になってね~。

 

―――確かに・・・。やっぱり4×5みたいな蛇腹のカメラかなぁ。昔のは木製で軽くて、手持ちでも撮影しやすかったのかも??

 

あ~そうか、木製ね・・・そうだよなぁ、ライカとかだって20年代だしね。

 

―――ライカかぁ・・・林さん、本当にカメラが好きですね(笑)やっぱり写真を勉強する前からたくさん持ってたんですか?

 

カメラは好きですね~(笑)でも写真を始める前は、記念写真用に一眼レフのボディ1台しか持ってませんでしたよ。レンズはたくさん持ってましたけどね。

 

―――レンズたくさん、やっぱり(笑)ライカは?

 

買いましたよ~(笑)うちの親父も「ライカがいい!」って言っていて、ライカが欲しい、欲しいと言いながら亡くなったんですよ。

 

―――その夢をとうとう、林さんが(笑)

 

そう、親子3代の執念?!(笑) ただね、前からライカに関する本は持ってたんですよ。それを読んでいるうちに、ライカウィルスに感染した(笑)

 

―――ウィルス(笑)

 

まずね、ライカに身近なカラーのフィルム入れて撮ってたんだけど、「ライカはモノクロだ!」って本に書いてあるのを読んで、じゃあモノクロやってみよう!ってね。それで今度はモノクロのフィルムを入れて撮影して、街の写真屋さんに現像とプリントを出したわけですよ。そうしたら「なんじゃこりゃ?!」ってプリントがあがってきて・・・「せっかくライカで撮ったのに!」って、くやしかったんですよ。だから、それだったら自分でやってみようと。

 

―――なるほど、そうやってウィルスに感染していったと。

 

うん。それで友達に相談して、その人の紹介で中村教室に来たんですよ。

 

―――そういうことだったのか~。じゃあ最初からモノクロがやりたかったんですね。

 

そうそう。だから自分でプリントしたらキレイにできたから、すごく満足したんですよ。でもそうなってくると、今度はもっとキレイにプリントしたい、と思うようになってね。それで6×6に。

 

―――フィルムのサイズが大きいと、やっぱりキレイですもんね。

 

もう、全然違いますよね、クオリティがやっぱりね、35ミリと比べると、なんていうかピタッとくるっていうか、グレーの諧調も良く出るというか。調整するときっちり出てくるから、プリントしていて楽しいですよね。だから、プリントテクニックの授業が楽しいんですよ。それとやっぱり先生の指示がすごいよね~。見た瞬間にパパパッと何秒とかフィルター何号とか言われて、そのとおりにプリントするとキレイにしあがっちゃうもんね。

 

―――プリントテクニック受講できてよかったですね(笑)あっという間にうまっちゃったから。

 

ホント、よかったですよ~(笑)真面目な話、もっとこういう授業あるといいと思う。先生は露光時間を2割落としてとか、すごく大胆に指示してくる。それがすごい勉強になりますよ。僕たちは怖いからちょっとずつ、こうかなぁ?と思いながらしかできないでしょう。たぶんみんなも、もっと「いいプリントがしたい」って思ってるはずなんですよね。だからそういう人たちのためにもプリントテクニックの授業は定期的にあるといいなと思うんですよ。ただね、批評の授業も同時に受けないとやっぱりダメだよね。

 

―――確かにプリントだけじゃダメですよね。

 

そうそう、いくらプリントがうまくいっても「写真として」いいのか、悪いのかわからないんですよね。だから両方ないとね。まぁでも、きちんとプリントするためにきちんと撮影するとか、そういうこと以前に何を撮るかが定まってないんだけどね。なんかスナップとかはムリヤリ撮ってるな~って時もあるし・・・。

 

―――最初から「これを撮る」って決めなくていいと思いますよ。やっぱり自分の身の回りを撮っていくうちに、自然に自分の世界ができあがっていくものじゃないかなぁと。撮っていて楽しい被写体はないんですか?

 

家族を撮っているのは楽しいんだけれど・・・。どうしても「記念写真」になっちゃう。記念写真とちゃんとした作品との境が難しくて。

 

―――そこ、難しいですよね~。やっぱり撮り続けるしかないですよね・・・。

 

やっぱりそうだよね。人を撮るのって難しいですよね。

 

―――わたしも家族を撮りますが、難しいなと思います。人物を撮るのにフォーマットはどうですか?撮りやすい?

 

6×6はすごく撮りやすい!35ミリって横長でしょ。実際の眼はあんなに広く見てるのかなぁって思うと、6×6はしっくりくるんですよ。それに縦位置、横位置って気にしなくていいし。あと、ウエストレベルだからファインダーが見やすいんですよ。大きくて、上から見れるでしょ?!ピントも合わせやすいし。いや~中村先生にローライ勧めてもらってホント良かったですよ(笑)他のカメラを買おうかと思っていて相談したら、その撮り方だとローライのがいいんじゃないって言われて。

 

―――そうだったんだ~(笑)また言っちゃうけど、カメラが好きなんですね~!

 

うん。機械的なおもちゃが好きなの、男の人は(笑)今は昔のローライが欲しいんだよね~。

 

―――あ~なんかわかるかも!そういう男性多いですよね(笑)わたしは気に入って、ちゃんと写れば、そのカメラ1台でいいんだけどな・・・。

 

やっぱりね、道具から入るの。やるからには道具のことを徹底的に調べて、欲しいものを揃えるんですよ。レンズもこれだとちょっとなんかねむいしとか、こっちはどうだろうとかいろいろ試して・・・。

 

―――女性はそういうタイプいないな~・・・たぶん。気に入ったのを1台使って、必要になったらひとつずつ揃えるって人が多いと思う。

 

いやいや、やっぱりいろいろ試して、追求しないと(笑)

 

―――そこが銀塩の楽しみでもありますよね(笑) by小宮山先生

 

―――う~ん、イマイチわからない(笑) コレ!ってのがひとつあればいいと思うんだけどなぁ。

 

―――女の人が靴買うのと一緒(笑) by小宮山先生

 

そうそう(笑)

 

―――わかりやす~い(笑)持ってても買うわ~(笑)

 

まぁ機材はさておき、写真は歩けなくなるまでやろうと思ってね。

 

―――そうですね、写真は歩かないと撮れないし。

 

まぁ、もうちょっとお金かからないといいよね(笑)

 

―――カメラ買うのやめれば、そんなにかからないですよ・・・(笑)

 

それはね~難しいね~(笑)

 

聞き手:木下マリ子

ボイス 受講生の声

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