VOICE vol.32
小池 正巳 Masami Koike 2002年中村教室入学 / ゼミナール在籍

―――こんにちは。差し入れですか?ありがとうございます!

 

ほら、ちょうど3時だから。

 

―――あ、そうか。おやつの時間ですね!

 

コーヒーでも飲みながら・・・ね。

 

―――私、小池さんが入学した時のこと、よく憶えてるんですよ。

 

そうそう、写真送ってね。

 

―――そうですよね。写真歴がかなりあって、作品を見てからコースを決めるっていった感じで。

 

まぁ長いっていっても10年ぐらいなんですけどね。作品を見せたら「あ~ちょっと違うんだよなぁ・・・。」って言われてね。「何が?」って思ったんですよ。自分としては自信もあったのに・・・。でもそれで、基礎コースから始めたわけなんですけど、授業を聞いてみたら訳のわからないことばかりで(笑)

 

―――(笑)。確かコンテストとかでかなり入賞暦があったんですよね?やっぱりどこかで学ばれてたんですか?

 

いや、自己流だったんですよ。本格的に始めたのはリタイアしてからだから、平成5,6年ぐらいからかな。ヨーロッパへ旅行した時に撮った写真をコンテストに応募したんですよ。ほら、よく旅行会社が主催のやつあるでしょ?あれにね。そうしたら、入選したんですよ。その前後ぐらいかなぁ・・・写真クラブに入ったのは。

 

―――じゃあ今年で15年ぐらいですね。長いな~。

 

まだまだですよ。まぁその写真クラブで「地元のコンテストから応募してみたら?」なんていわれて、応募してたんですが、なかなか入らなくてね。でもだんだんと・・・。しばらくして秀作に入賞したんですよ。それで「俺の腕もまんざらじゃないな」なんて(笑)。

 

―――(笑)。地元っていうと藤沢ですね。

 

そう。秀作に入った翌年には市長賞に入賞してさ。賞状と盾をもらったんですよ。

 

―――お~すごい!副賞は?

 

私もね賞金が出るかな~って思ってたんだけど、なかったね~(笑)

 

―――ザンネン(笑)

 

まぁ市のだからしょうがないよね。でもその次の年も同じ市長賞をとっちゃって、2回も入選すると審査がなくなっちゃうんですね。展示はしてくれるんだけど。

 

―――あ~そうかもしれませんね。毎年同じ人がとっちゃったら、こまるし(笑)次の新人にって。

 

だからかな~。入選しちゃうと、気が抜けるっていうか・・・私は一生懸命やってましたよ(笑)でも他の人のとか見ると、安心しちゃうのか、写真がつまんなくなっちゃうんだよね。

 

―――やっぱり、ハードルがなくなると「こんなもんかな~」で、終りにしちゃうのかも。

 

そうかもね。それでなんか、こう、つまんなくなっちゃった、というか。クラブの方もいわゆる花鳥風月写真で、飽きてきた頃でね。誰にでも撮れるし。なんかもっと違う写真は撮れないか、ないのかな~と思いながらアサヒカメラ見てたら、中村教室が載ってたんですよ。

 

―――お電話、憶えてます。気になってました。

 

あ、そう?

 

―――やっぱり、小池さんのような経歴を持って、入学してくる方が今までも何人かいらっしゃったんです。でも、コンテストに応募するための写真と、中村教室で教えてる写真表現とはだいぶ違うから、途中で辞めていってしまう方が多くて・・・小池さんはどうかなぁ・・・なんて気にしてたんです。

 

そういえば、同期にもいたけど辞めちゃったよね。あの人はきっと目指す方向がコンテストだったんでしょうね。

 

―――そうですね。だから、小池さんはよく続いてるなぁって。

 

「新鮮」だったんですよ。こういう写真表現があるんだなって。「意味性のない写真をさりげなく撮れ」って・・・。理解できませんでしたけど、最初は(笑)

 

―――たいていは意味のある写真しか目にしないですもんね。

 

でも、やっぱり宿題があるのはいいなぁ。毎回ちゃんと撮影して、プリントしてこなきゃならないでしょ。それを中村先生のリトマス試験紙にかけて、赤になるか、青になるか・・・。

 

―――リトマス試験紙!ウマイッ(笑)

 

(笑)。でもそうやってたくさん数を撮らないとね。宿題があるからモチベーションを保っていられるんですよね。ひとりでやってたら、今みたいにはきっとできないんじゃないかなぁ。写真は授業を受けていればいいってもんじゃないでしょ。やっぱり撮らないとっていつも反省してます。特にね、「日録」は鍛えられますね。

 

―――確かに。授業聞いてて上手くなれば世話ないって言うか(笑)あと、日録は大変だけど楽しい!

 

そうそう。プリントだって難しいですよね。中村先生に「プリントがきれいになるとおもしろくなる」って言われたんですけどね、なかなか。何となくはいくんですけどね。

 

―――手順は簡単なのに、いいプリントを仕上げようと思うと、ホントに大変。

 

思ったんだけどね、1次元足りないんですよ。

 

―――?

 

撮ってる被写体は3次元でしょ?プリントにすると、2次元になる。1次元足りないでしょ。

 

―――あ、そう言われると、ホントだ。足りない。

 

だから、何か基準があるともっと解るのになぁって思うんですよね。よりどころが欲しいというか。x、y、z軸、せめてx軸だけでも・・・。

 

―――関数ですね?!理系だなぁ。

 

そう、関数、理系ですよ。もともと機械いじりが好きで・・・。父が機械の設計をしていてね、きれいに図面を引くんですよ。それがすごいなって思っててね。だから技術系にいこうかなと。今で言えばIT関係の仕事をしてたんですよ。でもラジオの時代だからね。学校を卒業した頃にテレビができたんです。映像と音が空を飛んでいくんだって思うと、すごい時代が来たんだなって思いましたね。

 

―――空を飛んでいく・・・か。当たり前になってるから気付かなかったけど、そう言われるとスゴイ・・・。じゃあ写真も化学反応だから、小池さんにはぴったりですね。暗室もご自宅に作ってるんですよね?

 

お座敷暗室ですけどね。家族に臭い!って言われてますよ(笑)

 

―――慣れない人には・・・(笑)あ、そういえばD76(現像液の種類です)なくなるってうわさが。(ただのうわさでした。コダックに問い合わせたところ、生産中止の予定はないそうです。良かった!)

 

大丈夫、大丈夫。調合できるように、薬品と秤買ってあるから!

 

―――おお!でも調合は大変そうだな~・・・。

 

何かやってないとダメな性格だから、いいんですよ。ボケーっとしてることができないの。だから写真はいいよね。写真撮ってるとよく歩くようになるし。この前なんか入船に撮影に行ったんだけど、あっちもこっちもって欲張ってたら、2万歩も歩いちゃったの。

 

―――2万歩?!すっごい!!!

 

東京はいろんなものがあって楽しい。地元の方はどんどんマンションになっちゃってつまらないんですよね。

 

―――あぁ今は再開発で、ちょっとした隙間にも何時の間にかマンション建ってたりしますもんね。

 

・・・ところでさ、中村教室の最年長って誰かな?

 

―――あれ、え~っと・・あの人かな、いや・・・。あれ?小池さんかも・・・。

 

本当に?。

 

―――OBではいるけど、在籍中の人は・・・小池さんですよ!

 

まいったなぁ~(笑)

 

―――最年長記録のばしてくださいよ(笑)目標は90歳で!

 

90歳?きついだろうなぁ~・・・。

 

―――2万歩も歩けるんだから、大丈夫。元気、元気!!

 

確かに、写真やってると長生きかもね(笑)

 

聞き手:木下マリ子

ボイス 受講生の声

Copyright © NAKAMURA PHOTOGRAPHIC ACADEMY