ボイス 受講生の声
VOICE vol.31
根本 尚史 Naofumi Nemoto 2006年中村教室入学 / ゼミナール在籍

―――あ、どーも~。あれ?スーツ着てない(笑)キメてくるって言ってたのに。

 

いや~やっぱ、やりすぎかなって思って、やめた(笑)

 

―――(笑)。根本くんは写真以外にも絵を描いたり、陶芸とかいろいろやってますよね。

 

そうですね、絵に陶芸、溶接もやりましたよ。

 

―――溶接?

 

陶芸と溶接を組み合わせてって感じなんだけど。陶芸っていっても、いわゆる器じゃなくて照明を作ったんですよ。その時に溶接をやったんです。他にもお店の洗面器とか。ほら水を受ける部分の・・・。あとは高速道路の料金所に設置するレリーフとか。

 

―――スゴイなぁ~!

 

でもそれじゃあ食っていけないから、知人のデザイン事務所に就職したんですけど。そこで印刷のイロハ、グラフィックの基礎、あとはパソコンを使えなかったから必死で勉強しました。

 

―――そこでの仕事はどんなことを?

 

ビールの包装紙とか、地方缶とかのデザイン。あと映像もやったなぁ。実写と3Dを混ぜて、ゴミ処理場の案内ビデオみたいのを作ったり。

 

―――3Dも。改めてスゴイなぁ。

 

そこでには3,4年いたんだけどステップアップのためと思って、今の会社に転職したんです。

 

―――確か雑誌のお仕事でしたよね。

 

そう。雑誌のデザイン。

 

―――そうやって、絵とかデザインの方向でバリバリきたのに、どうして写真を?

 

雑誌に写真はなくてはならない存在で、ポジや紙焼きをいじることが多いんです。そんな感じで写真と触れる機会が多かったというのもあるし、カメラマンの撮影も手伝ったりしているうちに「一眼レフを買ってみろ。絶対はまるから!」って言われて、カメラを買ったのが始まりかな。

 

―――カメラマンに勧められたんですね~。

 

そうですね~。それで「カメラ持ってるなら、試しに撮ってみたら?」って話しになって、それから仕事でも撮るようになって・・・。でも全然うまく撮れないんですよ。ISO?絞り??なんやねんっっ!みたいな。だから学校行って勉強しようかなって思って。そうしたら中村教室が近くにあって・・・(笑)

 

―――自転車通勤・自転車通学できますもんね(笑)

 

そうそう!

 

―――でも仕事のことで写真を勉強しようと思ったなら、プロカメラマンになるためのカリキュラムがある学校に行ったほうがよかったかも?専門学校とか・・・。

 

いや。プロカメラマンになりたかったわけじゃなくて、ただカメラの使い方が知りたかっただけだし。自分で写真も撮れれば、デザインしやすくなるかなと。

 

―――なるほど。あくまで「デザイナー」なんだ。

 

うん、自分の仕事の幅を広げたいって言うか。普通だったらカメラマンが撮ってきた写真に合わせてデザインすることが多いんですけど、自分で写真が撮れればデザインのイメージに合わせて、文字をここに置きたいからこうやって・・・とかレイアウトしながら撮れるんです。

 

―――あぁ、そうか。これもうちょい右寄りに撮っておけばなとかあるもんなぁ・・・。

 

でしょ。でも表現の授業でも先生に言われた「人の動きを見ろ」っていうのは、すごい役に立ってるんですよ。仕事で人を撮ることも多いので。それに、こんな目線もあるんだって、仕事で写真を選ぶ時の目線も変わってきて、写真を勉強したことで、リンクが増えていったっていうか・・・。デザインも変わってきたなって自分では思う。

 

―――写真を勉強すると、確かに写真をそれまでとは違った見方をするようになりますよね。

 

そうですね~、写真をやったからわかったことって多いんですよ。

 

―――お仕事忙しそうですけど、仕事終わってから何してます?

 

まぁたいていは飲んでて(笑)他は音楽聴いたり、絵を描いたり・・・。

 

―――おお、やっぱりアーティストだなぁ。

 

深夜2時ごろベッドの上で絵を描くんですよ。クラッシックとかかけると気分が落ち込んできて、いい線が描けちゃうんですよ~(笑)

 

―――そうやってあの絵ができるんだ(笑)爆発してますよね。おなかの底の方にある、どろりとかぐるぐるしたものが、吐き出されてる感じ。吐き出しといて、写真では遊んでるみたいな。あの絵と写真、ぜんぜん違う感じがする。

 

そうだね~発散してるのかもな、絵で。何かの合間もいらない紙にずーっと絵を描いたりしてるし。ひたすら円を描いたりして「お、これいいじゃん」とか、テキトーなんだけど。人には「だいじょうぶ?」とか言われてます(笑)

 

―――言われるかも(笑)

 

でも、絵も写真も「何あれ?」って言われる方が、やりきった感があるんだよね。「いい写真だね」って言われるより。

 

―――人と違うことをしたいんですね。

 

あ~それ、「人と違う」ってことをいつも意識はしてるかも。前に勤めたデザイン事務所でも、陶芸の時にもそれを言われ続けたんですよ。自分ではひねくれてるなって思うけど、本当は真っ直ぐに行くべきところを、曲がってみようかな~と。

 

―――うん。なんかそんな感じに見える。

 

でも・・・ホントは写真好きじゃないのかもって思ったりするんですよ。

 

―――どうして?

 

写真展とかあんまり見に行ったりしないし。興味がわかないっていうか。人の作品を見ちゃうと、引っ張られるような気がして。作品を撮るって意識があんまりないのかも・・・。

 

―――自分自身が楽しめてればいいって感じなのかもしれませんね。

 

そうかも。マイペースでやりたいというか。一時期、何撮っていいのかわからなくなったり、人の作品を見てとまどったりして、すごく束縛があった気がする。でもある時「ま、いっか~」って思って。そうしたらラクになった。仕事や作品の提出もあるし、そういった生活の中で気楽に楽しく、気ままに写真を撮りたかった。

 

―――すごくわかる気がする。ちょっと似てるかも。性格。

 

やっぱ、75年生まれだからね(笑)

 

―――そうそう、今年ゾロ目(笑)でも写真は好きなんじゃないかと思いますよ。作品見ると楽しく撮ってる感じするし・・・。

 

そうなのかなぁ・・・一応カメラは持って歩いてるんですけど、持ってること忘れちゃう日もちょくちょくあったりするんだけど・・・。

 

―――?

 

いつもカバンには入っているけど、身につけていてそれを意識しないって感じ。そうやって気楽に遊んでる感覚だから、今はすごく楽しい。

 

―――楽しいって思って写真を撮れるって、最高ですよ!やっぱり楽しむのが一番!

 

そうですね~。ちょっとはじけちゃってラクになりました(笑)

 

―――(笑)。でもみんな、なかなかはじけられないんですよね。ある程度いって、壁を越えるとはじけられるのかもなって思います。その壁の前が根本くんが悩んでいた頃の状態じゃないかな。

 

あぁ、そうか~。

 

―――でも「写真が好きじゃないかも」って感覚ホント、わかるんですよね。自分で楽しくやってるのが、最高!みたいな。でもいい作品に出会うととても勉強になったり、刺激をもらったり、やる気が出たりするんだけど・・・。そんな自分は「写真に熱くない」のかしらって。

 

そう!それ!

 

―――でも、その人なりのペースがあるからいいと思うようになりました。私はわたしで写真に対して真剣だし・・・。というところが、似てるなぁ・・・(笑)

 

やっぱり75年生まれだからだよ(笑)何月生まれ?

 

―――7月、しし座デス。

 

あー俺が先輩だ~・・・。

 

―――頑張れ先輩(笑)

 

気楽に、楽しく、気ままにね(笑)

 

聞き手:木下マリ子

Copyright © NAKAMURA PHOTOGRAPHIC ACADEMY