VOICE vol.30
塚田 幸子 Sachiko Tsukada 2002年中村教室入学 / ゼミナール在籍

―――今日はすみません、遠いのに・・・あれ?何のおはなしですか?

 

先生と今話してたんですけど。確か教室に入学したのは12月とかそのぐらいじゃなかったかなって。

 

―――あ、塚田さんは1月生ですね~。よく憶えてますね。

 

宅建の試験が終わってから来たから、よく憶えてるの。

 

―――宅建?確か10月試験で、発表は12月ぐらいですよね。

 

そう、そう。

 

―――どうして・・・宅建を?

 

その前の年に息子が宅建に合格して・・・。

 

―――あ、じゃあ息子さんと開業!とか?

 

ううん。ぜんぜん(笑)息子が「お母さんもボーっとしてないで、勉強してこい」って、宅建の予備校の入学手続きまで済ませてきちゃったの。それで知識もないしどうしようかと思ったけど、授業料ももったいないしで、辞めるわけにいかないなと思って勉強したんです。だから「どうして?」って聞かれると、困っちゃう。もったいないから?(笑)

 

―――(笑)。宅建って不動産業界の人とか何かしら、それに関わる仕事についてる人が受けることが多いから、ゼロから始めて一発で合格なんて、スゴイですよ!

 

でも予備校に通い始めた頃は周りのみんなは点数が良くて、これで大丈夫かしら?って。だから勉強しましたね。それで合格して教室に来たから、その年はいろいろな事があって、憶えてるんですよ。

 

―――変化の年だったんですね。塚田さんは確か入学前にも写真の経験があったんですよね?

 

水戸の常陽藝文センターっていうカルチャーセンターみたいなのがあってね。そこで1年半ぐらい入門から写真を習ったんです。そこは二科の先生で望遠レンズを使ってお花とかを撮っていました。

 

―――ナルホド。お花が撮りたかったんですか?

 

ぜんぜん。また変なきっかけなんですけど・・・(笑)

 

―――(笑)。ふふふ、なんですか???

 

その藝文センターで写真を勉強する前に、友達と紅葉を見に旅行に行ったのね。その頃はカメラも持ってなくて、ただ旅行の記念に使い捨てカメラで撮ったのを街の写真屋さんに現像をお願いしたんです。そうしたら、そのお店の店長さんが「この写真はいいから、大きく伸ばしたらどうですか?」って言うの。そうかしら??って思って、大きくしてみたんですけど・・・ならば1台ぐらいカメラを持っててもいいかしら?と思ってね。店長さんに「使いやすいカメラを見つけておいてほしい」って頼んだら、一眼レフが届いたんです。

 

―――(笑)。カメラ、お任せしちゃったんですね。

 

もうビックリしたんですよ。レンズがはずれて(笑)

 

―――あ、レンズがはずれるの知らなかったんだ!!

 

そうなの!本当にビックリした・・・。そんな感じだからどうしていいかわからなくて、結局オートで撮ってたのね。友達と撮影に行ったりするようになったりするうちに、せっかく一眼レフなのにオートだけじゃもったいないな、と思って藝文センターでカメラの使い方を学ぼうと。

 

―――それで写真を始めたんですね。でも1年半もそこで勉強したのに、教室に来たのは?

 

花とか風景とか撮ってたんですけど、風景なんて特に朝か夕方に撮る事が多いでしょ?その時間帯って主婦は結構忙しくて。そうしたら「日中撮れる写真があるよ」って教えてもらって、今度は街中を撮るグループに入れてもらいました。

 

―――確かにその時間って一番することが多いですね~。

 

でしょ。でもそのサークルに入ったのは良かったんだけど、いまひとつ写真がわからなくて行き詰ってしまったんです。ではモノクロで、と思って撮り始めたんですが、写真屋さん焼いてもらったプリントを見て、モノクロをやるなら現像・プリントも自分でやらなきゃダメだって思ったんです。それで、モノクロを教えてくれるところを探して、中村教室にきました。

 

―――そうだったんですね~。塚田さんいろんな所で勉強されたのに、入門コースから始めたんですよね。

 

教室に見学に行ったら、先生に「入門」ってあっさり言われて(笑)でも半端に基礎コースから入ったら、きっとついていけなかった。フィルム現像もやったことがなかったから、大変だったし・・・。

 

―――大変でしたか(笑)。もうモノクロはやらないんですか?

 

・・・本当はモノクロがやりたいの。今でも。

 

―――そうなんですか?じゃあ何でカラーで・・・?

 

プリントがダメなんです。うまくいかないの。授業で持っていっても先生に「ダメ、ダメ」って言われちゃう。だから自宅に暗室はあるけれど、今は使ってないんです。

 

―――そうだ、自宅にあるんですよね、暗室。

 

そう。だって入門の時は週1回の授業だけじゃなくて、課題をやるために暗室にも来なきゃ行けないでしょ。通ってるうちに「これはお家に作らなきゃ」と思って。片道3時間ぐらいかかるのに、週に何度も通えないから。だから、教室で自分がよく使ってる引伸ばし機とかの機材をメモしてヨドバシカメラに行って「これを全部揃えてください」って買ったんです。

 

―――大人買いー!セレブ買いーー!!かっこいいーーーー!!!!

 

え、そうかな(笑)機種とか変わっちゃったら解らなくなっちゃうから、そうするしか方法がなかったんですよ。

 

―――でも、スゴイ(笑)せっかく暗室あるならまた始めれば・・・。

 

なんか大雑把でだめなんです。プリントにくじけちゃう。体力的にもね・・・。

 

―――ん~週に1回3,4枚だけプリントするとかは?

 

それがダメなんですよ。コンスタントに同じペースっていうのが。

 

―――短期集中型なんだ。ばーーーーっと一気にやっちゃう。

 

そう。だから写真も日常的に撮ってるわけじゃないんですよ。月に1,2回撮りに行くだけ。気が向かないときは全然撮らないし。一眼レフは重くて持って歩くの大変だし、かといってコンパクトを持つ気はないし。

 

―――誰かもそんなこと言ってたなぁ・・・確かに一眼レフは肩こりますよね。

 

でも全くモノクロをやっていないわけじゃないんですよ。この前も授業の帰りにクラスの人と新橋に行ったし、門前仲町にも行って撮ってきましたよ。モノクロで。現像してないけど(笑)東京はモノクロ、旅先はカラーでって分けてるの。

 

―――しましょう、現像(笑)溜まるとつらいですよ。でもどうして使い分けをしてるんですか?

 

旅行っていうか遠いところって何度も通ったりしないし、できないから楽しみながら、1回で決めたいんです。その点都内は何度も撮りに行ける。だからモノクロで撮っていきたいなって。でもプリントがダメだから、プリンターさんがいてくれるといいんだけどね~。

 

―――プリンターさん!巨匠みたいです!!

 

(笑)。でもホントにプリンターさんがほしい。前に頼んだところは、もうプリンターさんがいないらしいし・・・。

 

―――そうなんですか~。

 

でもやっぱり逃げてるのね。

 

―――?

 

モノクロやりたいのにカラーをやってるって、モノクロから逃げてるってことだなって。ポジで撮ってるからあとはラボに出して終りでしょ。簡単なほうに逃げちゃってる。・・・それでもやっぱり好きなんですよ、写真が。

 

―――やっぱりひとりで誰にも見せないで撮り続けていても、成長しないし刺激がないですよね。クラスメイトの写真見たり、先生に批評してもらったりして、気づく事ってたくさんある。

 

やっぱりそうよね。先生の一言ひとことも励みになるし。

 

―――どういうところが好き?

 

初めてファインダーをのぞいた時に、別世界だ!って感じたの。だからのめり込んじゃった。自分だけの世界になれるのね。日常の事とかを切り離せる。だから写真が好きなんです。

 

―――それ、わかります!いつも見てるものでも、ファインダー越しは全然違う。

 

そうでしょ。だから撮り続けて・・・ホントは都内の写真をまとめたいと思ってるんですよ。

 

―――ぜひ!やってくださいよ、個展!

 

プリンターさんがいると見つかるといいんだけどね~(笑)

 

―――ムム。やっぱり、プリンターさんか・・・(笑) ・・・あ!それ前に現像です!

 

あ、そうね(笑)

 

聞き手:木下マリ子

ボイス 受講生の声

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