ボイス 受講生の声
VOICE vol.24
松本 直樹 Naoki Matsumoto 1998年中村教室入学 / ゼミナール在籍

―――こんにちは!ごめんなさい、お待たせして。

 

いや・・・写真見てたんで・・・大丈夫です。

 

―――今日は外に行きましょうか。天気いいし!暑いけど・・・。

 

あ、はい。

 

―――暑いなぁ・・・あ、では改めてよろしくおねがいします。

 

はい、よろしくおねがいします。・・・あの、僕、間が多いんで・・・気にしないで・・・。

 

―――(笑)大丈夫ですよ。いつもどおり、松本くんらしくしゃべってくれれば!

 

あ、はい・・・。

 

―――久しぶりに作品を見せていただいたんですが、やっぱり今もデジタルでスナップを撮ってるんですね。

 

そうですね~・・・ずっと、スナップです。

 

―――なんか、画像の大きさが違うのが混じってますよね?

 

ああ・・・これは、カメラが違うんです。コンパクトと一眼レフ。・・・って言っても一眼レフはあんまり使ってないんだけど。

 

―――そうなんだ。スナップだと一眼の方が有利な感じがするけどなぁ。

 

僕は、コンパクトのが使いやすいんです。ファインダーをのぞかないので・・・。

 

―――ファインダーをのぞかない?!・・・どうして?

 

2アクションで済むから。

 

―――2アクション?

 

「のぞく・構える・シャッターをきる」で3アクション。

「構える・シャッターをきる」で2アクション。あ、構えるというよりも、カメラを向ける・・・かな。

 

―――それはシャッターチャンスを逃さないために?

 

そう・・・ですね。うん。ファインダーをのぞかないから、カメラの位置は手が疲れない高さで固定(笑)それと、僕の場合はシャッターボタンを親指で押すんですよ。

 

―――えぇ?!

 

ファインダーをのぞかないからできるんですけど。親指で押すとカメラが安定するから・・・。。

 

―――なるほど!でも、本当にスナップが好きなんですね。ずっとですもんね。

 

あ~・・・好きですね。本屋に行っても、スナップの写真集探しちゃうし・・・。でも好きじゃなかったら、続けられないですよね。

 

―――そうですよね。キライなもの何年も撮れない。

 

でも・・・スナップじゃなくて、人に声をかけて撮ろうって時期があったんです。

 

―――え、そうなんだ。

 

そう思って、デジタル一眼を買って・・・。でもうまく行かなくて、挫折した。・・・心が折れちゃったんです。

 

―――心が折れた・・・?

 

写真は人とコミュニケーションがとれるもの、って思っていて。だからそっちの方向に行きたかったんです。写真を通してコミュニケーションがとりたかったから・・・。

 

―――どういうところで、折れてしまったんですか?

 

「写真を撮らせてもらえますか?」の一言に対する相手の反応。やっぱりなかなか撮らせてもらえないし、その反応はとっても厳しくて・・・。もともとキツイ言葉に弱いので、ただただ辛かった・・・です。それを続けていくうちに、写真撮ることが苦痛になっちゃって。こんなに辛いなら、スナップへ・・・・って、スナップに戻ったんです。

 

―――その、人と向き合おうと思ったきっかけは・・・?

 

ずっとスナップを撮っていて、どういうのがおもしろい写真なのかわかってきたんです。撮ってて、どんな写真かわかる、みたいな。それで、限界を感じちゃって・・・。それと、さっき言ったみたいに、やっぱりコミュニケーションをとりたかったから。

 

―――そうだったんですか・・・。じゃあ、もうずっとスナップを撮るんですか?

 

ん~・・・とりあえずは。でもやっぱり人と向き合って写真が撮りたいです。梅佳代みたいな!

 

―――梅佳代!そういえば、この前サイン会に行くって・・・(笑)

 

行ってきましたよ(笑)

 

―――私もそれ聞いた後、テレビで見たんだけど、見た?

 

えぇ~知らない!いつ出てたんですか?

 

―――あれ?先週かな?その前かな?「誰でもピカソ」に・・・。

 

うわぁ~!見たかった~!!そう、あんなふうに撮りたいんですよ!

 

―――梅佳代さんって、向き合ってるっていうよりは、溶け込んじゃってるって感じですよね。

 

溶け込んでる?

 

―――ん~なんというか、子供のスナップとか見ると、その子供たちの一員になっちゃってるっていうか。見てるっていうより、混じってる、みたいな印象受けました。私は、ですけど・・・。

 

あ・・・そうかな?そうかも・・・。

 

―――ご本人をテレビで見て、あぁこの人は違和感なく子供の輪の中とかにすい~っと入ってちゃうんじゃないか、みたいな、独特の雰囲気を感じたなぁ。それに片手で撮ってましたよ。一眼なのに!

 

え!そうなんだ!でも確かに、写真見ると一眼で撮ってる感じじゃないですよね!ホント、いいですよね!すごいです!!僕もああいうふうに溶け込めたら・・・。うらやましいです。

 

―――とりあえず身近なところで練習してみるとか。

 

身近って・・・。友達とかだと距離感が近くてかえって難しいし・・・。

 

―――例えば・・・近所の小さい商店とか八百屋さんとか、そういうお店の人だと店員が代わったりしないから、話しやすい。そういう人に買い物するだけじゃなくて、プラス一言話すようにするとか。

 

え・・・。難しいかも・・・。

 

―――私の場合はよく話すから、だんだん仲良くなって、顔覚えられて、話の合い間に写真撮らせてもらったり。あとカメラ持って近所の子供とよく遊んでます(笑)

 

いいなぁ~・・・そういうの。そういうふうに、なりたいんですよ。

 

―――きっと松本くんが緊張してて、相手もそれに反応しちゃうんじゃないかな?身構えちゃうっていうか。自分が受け入れOKだと、たぶん相手の反応も代わってくるんじゃないかな~とか思う・・・。たぶん・・・ですよ。

 

あ~でも、そうかもしれない・・・。人見知りするから、人と話す時に緊張しちゃって・・・。だからダメなのかな。

 

―――でも焦ることないと思いますよ。それに人見知りをムリヤリ治すのも辛いから。徐々にでいいんじゃないかな?今、スナップでおもしろい写真たくさん撮ってるんだし・・・。

 

そうかな・・・。

 

―――そうですよ!「続けられることも才能」なんだって。

 

そうなんですか?

 

―――人に聞いた話だけど。でもやっぱりひとつのこと続けられる、松本くんはすごいと思う!

 

(笑)。なんかお悩み相談室みたいになっちゃって、ごめんなさい。

 

―――いえいえ、いつでもどうぞ(笑)って私も結構どどんと悩むタイプなのに、アドバイスしていいのかな(笑)

 

うう~!写真、撮る気になってきた!!

 

―――お。

 

撮りながら、帰ります(笑)

 

―――(笑)頑張って!

 

ハイ・・・!

 

聞き手:木下マリ子

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