ボイス 受講生の声
VOICE vol.15
小形 崇 Takashi Ogata 2004年中村教室入学 / ゼミナール在籍

―――小形くん、こんにちは~。ぴったり同時ですね!

 

あ・・・車からこっち見てる人がいるのは気づいてたんですけど・・・。

 

―――休みだから、車できたんだけど、小形くんもお休みのところすいません。天気もいいし、公園でお話しましょう。

 

何も考えてきてないんだけど・・・。口下手だから話すの苦手で。

 

―――大丈夫、だいじょうぶ!私もいつもその場その場で考えることのが多いんですよ。

 

・・・そういえば、来月、結婚することになりまして・・・。

 

―――ええ?!おめでとうございますー!!ビックリ!お相手はもしかして、教室の人?

 

そうなんですよ。えっと、・・・さん。

 

――そうなんだ!中村教室は成婚率が高いなぁ(笑)

 

そうなんですか?(笑) 僕の場合は、もともと同じ会社で、入学前からなんだけど。 僕が先に教室に入って、彼女が後から入学したんですよ。 やっぱり、趣味が一緒っていいですよね。

 

―――うん、休日が楽しそう!ふたりで撮影行ったり・・・。教室にはご夫婦やカップルで入学する人結構多いですよね。

 

同じクラスにも、ご夫婦で来てる人いますもんね。同じ趣味だと話が合うし、いいんじゃないですかね~。

 

―――そうかも。でもふたりとも同じ会社にお勤めでしたよね?お仕事忙しそう。

 

忙しい、ですね。だから、ここ1ヵ月暗室に来れなかったんですよ。会社出るのが11時とか・・・。

 

―――遅い・・・!それで撮影する時間ありますか?

 

カメラはいつも持ち歩いてるけど、1日に1枚も撮れない時もあります。休みとかに「撮影」しに行くこともあるんだけど、わざわざ「撮りに行く」より、日常生活の中で撮っている写真の方が、結果良かったりするんですよね。あえて「撮影」に行くと、何かこう・・・肩に力が入っちゃうみたいな感じで・・・。だから、「撮影に行く」じゃなくて「行った先で撮る」。

 

―――それ、わかるかも。私も普段教室から出られないから、自分のお弁当撮ったりとか(笑)

 

僕も昼ごはん撮ってる(笑)。ホント、忙しい時ってそれぐらいしか、撮れないんですよね。

 

―――だから最近見かけなかったんだ。佐藤くん(前回のVOICEの方です)は見かけたけど、そういえば小形くんは・・・?みたいな。いつも佐藤くんと一緒に暗室、って印象を持ってたんですよね。

 

あ、そうなんですよね~。佐藤くんは中村教室の同期で仲良いんですよ。

 

―――佐藤くんもだけど、小形くんもずっとモノクロですよね。

 

入学する前からモノクロをやりたかったんで・・・。写真をプリントする技術を知りたくて、入学したんですよ。だから暗室の技術を学べればいいかなぁと思ってただけなんだけど、いつの間にか、のめりこんじゃったんです。

 

―――それで、ゼミまで。今も暗室は楽しい?

 

おもしろいですよ~!ただもっと簡単かと・・・。一通りの技術を覚えればそれでいいんだって思ってたんですよ。でも、思ったとおりに再現しようとすると、やっぱり難しい。それでも、フィルター換えるとどうなる?とか薬品換えるとどうなる?とか、ちょっとの違いで同じように再現できないってところがおもしろいですよね。

 

―――化学反応ですからね~。なんか、理系だよね。

 

すごい、理系(笑)

 

―――私も理系出身だけど、中身は文系だから(笑)フィルム現像は溜まると面倒で・・・。

 

面倒とかは思わなかったなぁ。でも失敗するとかなり凹む・・・この前久しぶりに失敗しちゃって・・・。

 

―――あ~・・・。私も薬品入れ間違えて、4本無駄にしたことあったけど、トイレで泣きましたモン(笑)

 

フィルム現像の失敗はつらいですよね・・・。

 

―――でもそんなに忙しいのに、時間のかかるモノクロをやってるのは好きだから・・・ですよね。

 

それもあるけど、今デジタルがすごいじゃないですか。モノクロの暗室環境って、だんだん難しくなってきてますよね。印画紙も高くなったし、発売中止のがあったり、フィルムも。いつまで出来るんだろう。モノクロをやれるのは今しかない、って思うんですよ。これからデジタルは消えていくことなく、もっともっと広がって行くだろうけど、モノクロは無くなってしまうかも。だったらデジタルはいつでも始められるから、今はやっぱりモノクロをやろうと。

 

―――確かにそうですよね。写真は入学前から撮ってましたか?

 

撮ってたけど、なんかよくわからないまま撮ってた感じ。ちゃんと勉強を始めて具体的に「見る」ってことがわかった。昔も今も自分の好きなものを撮っているけど、再現されてくるものが違う。それを感じると、成長したかな?って思うんです。

 

―――モノクロをやりたくて入学して、のめり込んじゃったわけですが、写真のどこがおもしろい?

 

記録することが好き・・・というか、楽しいんですよね。

 

―――やっぱ、理系だ(笑)

 

あ~やっぱり(笑)ちょっとは直感的っていうか、そんな感じになったかなぁと思ってたのに。

 

―――いや、でも写真を撮る時は「ああなって、こうなって、そんでこうなるから・・・」とか思ってシャッターきってないでしょ?

 

・・・それはないですね~。

 

―――じゃあ、写真は直感的に撮ってる!ってことじゃないですか(笑)

 

あ、そっか(笑)

 

―――結果見て始まりから、終わりまで順序だてて、細かく考えていくのが理系っぽいでしょ?!なんか理論的って言うか、理屈っぽいっていうか。私の周りもそんな友達ばっかりですよ。文系の人はもっと全体を捉えるっていうか。

 

そうそう。すごい工程について話したり、こだわったりしますよね。理系の人って。でも僕は最初に結果を言って、相手の反応見てからそこまでの過程を話すようにしてますよ!

 

―――あ、それはいい!「もういいよ~」とかなったりしない(笑)

 

そうそう(笑)

 

―――最後に・・・そんな理系な小形くんが一番好きな写真集ってありますか?

 

「センチメンタルな旅 冬の旅」。これみて、泣いちゃいましたね。「荒木ってすごい・・・!」って思って。

 

―――じゃあ、荒木さんに影響を受けてる?

 

受けてるっていうか、写真の方向性が変わりましたね。通過点っていうか。森山大道も好きなんだけど。

 

―――やっぱり、このおふたりには影響されますよね、みんな。私も例外ではないです。

 

うん、アラーキーには会いに行っちゃったもん(笑)

 

―――えー!いいなぁ・・・。

 

下北のギャラリーで毎月1日だったかな。会えるんですよ! でも今やってるのかわからないけど・・・。

 

―――行きたい!会いたい!

 

もしやってたら、行ってみなよ~!

 

聞き手:木下マリ子

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