VOICE vol.13
大石 弘子 Hiroko Ooishi 2003年中村教室入学 / ゼミナール在籍

―――こんにちは!お休みのところすいません。早速作品見せてもらっていいですか?

 

どうぞどうぞ。ここ3カ月分ぐらいをもってきました。

 

―――いっぱいありますね~。あ、デジタルなんだ。

 

そう、今年に入ってからデジタルにしたばっかりなんですよ。しかもヨドバシでプリントしてもらってる。プリンター持ってなくて(笑)でも30分ぐらいでプリントあがっちゃうから、残業してもプリント出して持って帰れるから便利。

 

―――そんなに早くできるんですね。自分でプリントすると大変だし・・・いいかも!

 

うん。安いしラクですよ~。

 

―――でも何でデジタルにしたんですか?

 

今年の冬に、仕事がすっごく忙しくて、ホントに暗室をやる時間がなかったんです。だからその時は「今月だけカラーネガでだそう」って 。初めてカラーで撮影してみたんです。コンパクトカメラで。そしたら授業で「こっちのがいいんじゃない?」って先生に言われて・・・。

「え!ウソ!!(・・・モノクロ好きなのに・・・)」って。

 

―――それでカラーに転向?

 

いや、やっぱりモノクロプリントが好きだから、モノクロに戻したんです。でもカラーとモノクロの写真を半々で授業に出したんですよ。そうしたらクラスメイトにも先生にも「やっぱカラーのがいい」って言われて。 そっか~と思って、そこからカラーを始めたんです。

 

―――でも、ネガじゃなくて、デジタルなのはどうしてですか?

 

ん~カラーだったら、デジタルでもネガでもあんまり差がないと思うんですよ。モノクロと違って。それにコスト的にもいいし、フィルム交換がないし、気軽で。気分的にラクなんですよね。先生にも「フットワークが良くなった」って言われたし。でもプリント作業が恋しいけど(笑)

 

―――(笑)プリントは楽しいですもんね!

 

そう、好きなんですよね。家にも暗室作っちゃったし。 ゼミのある前日は徹夜してプリントして持って行ってましたよ。アナログにこだわってたんですよね。アナログのFM2で撮って、手で現像してプリントするってことに。 でもそれが楽しかった。

 

―――えらい!!専門学校生みたい・・・!そんなに好きなモノクロからカラーになって、何か変わったことは?

 

やっぱり「色」ですよね。モノクロの時は色を気にしないで撮影してた。今は逆にモノクロで撮ってた時、避けてたようなモノにもレンズを向けてる。

 

―――やっぱカラーになると色に目が行っちゃいますよね。たくさん撮影してるけど、いつ撮ってるんですか?お仕事はずいぶん忙しそうだけど・・・。

 

カメラはいつも持ち歩いてて・・・会社に行く時とか、荷物の多い時はコンパクトを持ってくんですけどね。わざわざ撮影に出かけるって言うよりも、近所とか日常生活の中で撮ってることがほとんど。

合い間、合い間にね。

 

―――マイペースな感じがしますね。

 

あせらないようにしてます。先生にも「何でもすぐには上手にならないよ」って言われて、そうだよなって思って。 でも「手を止めない」ようにしています。常に作品を出す。そして新しいものを出す。

授業に出席して「今日は作品ありません」ってことのないように。ダメだったらダメなりの作品を出すんです。・・・そういうの出すと先生には酷評で、凹むけど(笑)でも授業の後にゼミのみんなと飲みに行くと忘れちゃう!

 

―――「手を止めない」それこそ難しいことですよね。でも飲んだら忘れる!っていうのはイイ切り替え(笑)

 

そうそう、だから「維持すること」が目標。

飲んだら忘れられるのは仕事じゃないから。手を動かしたり、そんな動作の一部なんですよ。写真を仕事にして食べていこうって気もないし・・・。それと頑張りすぎてダメにしたくないんです。そのために、切り替えるように努力してるってところはありますね。

 

―――発表とかは考えてないんですか?

 

ん~続けていって、その先にあれば、ぐらい。とにかく続けてみないと、次もその先も見えてこないんです。もしかして撮影スタイルも変わるかもしれないし、やっぱり銀塩をやりたいって気持ちもあるし。 だからムリしない努力をしてる。写真が撮れないとか、やめるとか・・・そういうふうになるのがイヤなんです。シャッター切ると落ち着くんですよ。写真は「逃げ場」なんです。

 

―――逃げ場がないと他のことも回らなくなる・・・。大事ですよね、そういう場を自分で作っておくことって。

 

うん。だから切り替えるってことが大事かな。

 

―――・・・大石さんって、今までインタビューしてきた中で初の感じなんですよ。

 

え~そうですか?

 

―――うまく言えないけど・・・「写真家になる!」って熱い目標を持っている人と、「趣味で楽しく!」頑張っている人たちの間っていうんでしょうか。いい感じに肩の力が抜けてるっていうか・・・。

 

あぁ~・・・そうかもしれない。「写真家になる!」っていう目標はないし、「趣味」って言われるとまた微妙な感じで。

 

―――ん、でも何かスタンスがいいんですよね。肩の力が抜けてるのに、すごく一生懸命写真に向きあってて。

 

技術的にはかなり劣等性だったんですけどね(笑)リールにフィルムを巻くのが苦手で、給食のいのこりみたいになってたんですよ。ダークバックもうまく使えなかったから、家でフィルムを巻くときはトイレにこもって。 でも「いつかできるさ!」って、やってました。

 

―――なんだか、その肩の抜き加減と、切り替え、私も学ばなきゃ!

 

あせらないのが、一番ですよ!

 

聞き手:木下マリ子

ボイス 受講生の声

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